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借りぐらしのアリエッティのおにおにのレビュー・感想・評価

借りぐらしのアリエッティ(2010年製作の映画)
4.1

久しぶりに宮崎駿ジブリ作品をみたということでまだ書いてないほかのジブリ作品の感想を書こうキャンペーンです。
(「君たちはどう生きるか」の感想は別記事をみてね!)

この「借りぐらしのアリエッティ」は、どこで観たかは忘れましたが公開当時に劇場で鑑賞しました。
2010年だったら時期的にはユナイテッドシネマとしまえんかなあと思います。

スタジオジブリ作品は9割方劇場でみています。
イチオシは「風の谷のナウシカ」(厳密にはジブリ作品ではないが)、僅差の2番手で「天空の城ラピュタ」。
そこから「超えられない壁」がだいぶあって3番手が「紅の豚」ですかね。

「ナウシカ」と「ラピュタ」がすばらしくよかったので、次回作は!次回作こそは!って、毎回「ラピュタ以上」を期待して劇場で観てはがっかりするの繰り返しでした。正直、年々ダメになっていった印象です。

この作品は、

「もののけ姫」(1997)
「千と千尋の神隠し」(2002)
「ハウルの動く城」(2004)
「崖の上のポニョ(2008)」

・・ときてその次ですね。
もはや「ポニョ」あたりになると、もう終わってるなと。
もうジブリに「ラピュタ」以上の作品を生み出す力はないんだろうと。
半分以上諦めに近い境地になってました。

そういう期待度ハードルの低さもあったこともあり、この作品は実はけっこう好き。

なにがいいんでしょうね。
まずおおきな家に小人が「借りぐらし」をしているという「絵」が、すごくしっくりくるファンタジーで。
そこが、自分の期待する「ジブリらしさ」に割とマッチしたということがひとつあります。
小人目線の絵は、劇場でみるとけっこうな大迫力でした。

そして病気の人間の少年(アリエッティたちからみたら大巨人ですが)との交流。

いつもならよくわからん説教くさいメッセージのにおわせがくさくてくさくてたまらないところですが、
まぁこの作品にもそれがまったく感じられないかというとそんなこともないのですが、そこらへんのテイストもほどよく薄味。

「よくわからん」ということもなく、普通にストーリーもあっておもしろく。
この時期のジブリとしては割と佳作のほうかと思います。
欠点が少なく、致命的に萎えるところもなく、「普通にまぁおもしろい」。
「ナウシカ」「ラピュタ」ほどでは全然ないけど、いいじゃないか、こういうのでいいんだよこういうので。
っていう印象を持ったことを覚えています。

Filmarksの★は3.4と低めのようですが・・いや、そこまで悪くはないとおもいますよ。★4.1くらいかな?でお願いします!
おにおに

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