小人の部屋のつくりとかは、わくわくする。
でも、登場人物に共感できないし、結局なんの話だったの…?というのが正直な感想。
「きみたちは滅びゆく種族なんだよ」
という唐突なセリフ。
調べてみると、原作の『床下の小人たち』では、アリエッティのほうが「人間が死に絶えていく」と言ったのに対して言ったみたい。
この言い合いで、アリエッティが、実はこの屋敷で借りぐらししつづけるの、種族としてやばいのでは? 外の世界に行かないと、と気づくという流れらしい。
その文脈抜いて、少年は病気だからという理由で、無理やりねじこんでいるのに、がっかり…。
(宮崎駿に、このセリフはいれるように言われて、脚本家が苦戦していれたらしい)
だから、全体的にちぐはぐで、メッセージが見えなかったんだろうなぁと。
映画って、みんなでつくるにしても、みんなの意見をマージするのではなくて、こだわりを持って、物語を守る人が必要だよね、と思いました。