かぴばる

天才マックスの世界のかぴばるのレビュー・感想・評価

天才マックスの世界(1998年製作の映画)
4.0
 なにがいいのかと言われると、いや何がいいんだろうなとなる本作。なんかいいんすよ。

 ウェス・アンダーソン監督長編2作目だとか。最近の『グランド・ブダペストホテル』や『フレンチ・ディスパッチ』ほどのクセはまだ出ておらず、独特の色彩センスのようなものはまだ見受けられなかったものの、台詞回しやカメラワークからは強い個性を感じた。もう好き。

 行動力の塊であり、まごうことなき天才マックスの若さゆえの暴走と、時にずるく、時に大人気なくマックスと真っ向からやり合うビル・マーレイ演じるブルーム氏。最後はなんだかよくわからない関係性に落ち着く。そうですよね、人間関係、そんなにすっかり敵と味方じゃないんですものね。なんかいい。