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ワイルド・アット・ハートのZUSHIOのレビュー・感想・評価

ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)
4.5
デヴィッド・リンチファンを自認しながら未見だったので、ようやく鑑賞。
『ブルーベルベット』と『ツインピークス』の間に撮られたこの作品、既に鬼才の才能は爆走していて、観客は置いてかれそうになる。
この作品の下敷きに『オズの魔法使』があることは、分かり易すぎるけどラストシーンのぶっ飛び方には流石に爆笑してしまった。
特に、ビッグツナという謎の町辺りで、分脈無視の奇人変人謎の人物のオンパレードになるあたりも、無限に想像力が広がって面白かった。
やはり、デヴィッドリンチは無意識のままにオートマティスムで映画を撮りつつも、そこで用いられる表現そのものは娯楽的なところが、小説で同じようなことをしている村上春樹の作風(テーマはシュールレアリスティックでも文体は娯楽的で平易)と非常に似ていると思う。
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