ポルりん

エロム街の悪夢のポルりんのレビュー・感想・評価

エロム街の悪夢(1992年製作の映画)
1.1
※下ネタ多めの為、女性閲覧注意

「エルム街の悪夢」のエロパロディだが、普通のAVよりもストーリー性がなく、オカズとしても全く役割を果たす事の出来ない誰得作品。


あらすじ

ダルク街に住む女たちは、毎夜悪夢に悩まされていた。
女子大生のサマンサも例外ではなく、きまって悪戯をする気味の悪い男が夢に現れ身体中をまさぐられるのだった。
しかし、次第に彼女たちはその刺激に順応し始め、いつしか男を待ちわびるようにさえなってくる…。


上記のあらすじは本作のパッケージ裏の内容を記載したものだが、その大半は嘘である。
全然悪夢に悩まされている様子はないし、女たちと書いてあるが悪夢(?)を見るのは一人の女性だけだし、別に待ちわびている様子もない。
そもそもサマンサというキャラクターは劇中で一切登場しない。
登場する女性は、

リンダ・・・本作の主人公。見た目と行動がビッチそのものなのに、周りから清純派と思われたいが為に様々な嘘をつく。夢では何故かキャシーと呼ばれている。

ドロシー・・・リンダの彼女。

痴女・・・黒板に黒人の肉棒を書く事に喜びを感じる不思議な女性。

リンダの妹・・・主人公の妹。彼氏とSEXをしようとベットで待っていた所、ダース・シディアスが現れたので彼氏を放置しダース・シディアスとSEXをおっぱじめる。

である。

一応、リンダというキャラクターをサマンサ・ストロングというポルノ女優が演じているが、まさかね・・・。
そんな間違いする訳ないよね・・・。

パッケージでもう既に終わりすぎている作品なのだが、本編はこのパッケージがかの有名な「ヴィーナスの誕生」と勘違いしてしまうくらい、下痢のふきだまりのような作品に仕上がっている。
2年ほど前にZ級映画の中で一番知名度が高いであろう「死霊の盆踊り」を鑑賞したが、完成度はさておき「死霊の盆踊り」の方がまだストレスを感じることなく鑑賞する事が出来た。
巨乳でスタイルがいい金髪女が色々なプレイをしているのに不思議と全くエロさを感じないし、音楽も下痢の放出音より不協和音だし、映像もほとんど変わり映えがない。

そして何よりも全くといっていい程ストーリーがない。
冗談ではなく、「死霊の盆踊り」の方がストーリー性に優れており、そこらのAVの方が遥かにストーリー性がある。
ひたすらキャラクターがオナニーかSEXをしているだけである。

もう物語が始まった最初の絵がリンダの全裸オナニーである。
巨乳でスタイルが良くかなりエロいオナニーをしているのに、画質やカメラワーク、そして音楽が非常に悪いために全くエロさを感じない絵になっている。
正直、これほどの逸材をエロく表現できないのは逆に才能と感じてしまう。

3分程シコったリンダだが、どうやら絶頂を迎えそうなので、隣で寝ている彼女のドロシーと一緒にイきたいと懇願する。
するとどういう訳か、隣にいたドロシーがフレディを老化させた汚らしいジジイに変化している。
普通なら絶叫し、全力でこの場から逃げ出す所だが、神経が異常に図太いのかはたまたキチガイなのか、別にいいやとリンダはオナニーを再開してしまう。

これだけでも充分すぎるほど狂気じみでいるのだが、ドロシーから変化したフレディの行動もなかなかに常軌を逸している。
何と普段右手にはめている鉤爪を鉤爪型のペニスサックに装着し直し、ドロシーの姿を見ながら一緒にオナニーを開始する。
正直、このダブルオナニーの時間が意外と長く、しかも全く変わり映えのない映像を長時間見せられるので一種の拷問なのではないかと錯覚してしまった。
ラストはフレディがドロシーの腹に射精して終わりなのだが、普通は挿入とかするんじゃないのか・・・。

フレディが射精した後リンダは絶叫を上げながら夢から覚める。
どうやらリンダがエロい夢を見ただけらしく、隣で全裸で爆睡している彼女のドロシーを見て安心してしまう。
爆睡しているドロシーを無理やり起こし、


リンダ「凄くリアルな夢を見た・・・変な男が私を犯そうとした ( ;´Д`)ヒィィィィィィー!」


嘘つけ (#゚Д゚)ゴルァ!!
フレディと一緒にオナニー楽しんでたじゃねーか ( ゚Д゚)ヴォケ!!


ドロシー「大丈夫よ、心配ないわ。あなたが超美人なだけよ (*´ω`*) 」


いやいや、全然大丈夫じゃないから・・・。
何も解決してないから・・・。

単純な脳回路しかないリンダはどうやら問題が解決したと思い込んだようで、ドロシーをレズプレイを開始する。
本当に不思議でしょうがないのだが、2人とも巨乳でスタイルも良く美人だしかなりエロい事をしているのに全くエロさを感じない。

クンニや乳せめなど12分ほどレズプレイを堪能するリンダとドロシー。
先ほどのリンダとフレディのダブルオナニーに比べ、こちらはまだ変わりばえがあり、絵ずら的にもかなりマシになったので、ギリギリ精神を保って観ることが出来るが、正直かなりキツイ・・・。

リンダとドロシーが果てた後、場面はリンダが通っている学校の教室へ変わる。
教室には見るからに昆虫なみの知能しかなさそうな生徒が6人ほどいるのだが、その中の一人の痴女が黒板に黒人の肉棒を書きヾ(*´∀`*)ノ キャッキャッ♪ヾ(*´∀`*)ノ キャッキャッ♪とテンションを上げている。
どうやらこの世界の住人は「新條まゆ」先生の作品並みに常時発情しているらしい。

あと、各生徒の椅子は置いてあるのに机が置いていないのは一体どういう事なのだろうか・・・。
「ごくせん」で登場する3年D組でも机くらいはあったというのに・・・。
教師も教卓の上に座りながら授業をするし一体この学校はどうなっているんだ・・・??
遅刻してくるリンダに対して、


教師「リンダ、今週5回目の遅刻だぞ!!」


とキレているが、遅刻するよりも教卓に座って授業する方が遥かに問題だと思うのだが・・・。
特に反論することなく席に着くリンダだが、授業内容が「こどもちゃれんじぷち」レベルに低いせいか、席に着いてから15秒後に夢の中に行ってしまう。


夢の中で目を覚ますリンダだが、その隣には何故か全裸姿のダース・シディアスが・・・。

ん?どういう事だ??
何で「エルム街の悪夢」のエロパロディに「スターウォーズ」のダース・シディアスが登場するんだ??
しかも全裸姿で・・・。


ダース・シディアス「キャシー、性教育の時間だ!」


(゚Д゚)ハァ?
キャシーって誰だよ!!
こいつの名前ってリンダじゃないの??
てか、幾らパロディっていってもダース・シディアスにこんなセリフを言わせていいのか??


ダース・シディアス「昔の性教育とは違う、最新のものを見せてやるよ!!」


一体、最新の性教育とはどういったものなのだろうか・・・。
手始めにダース・シディアスは自らギンギンになった肉棒をキャシー(リンダ)にしゃぶるよう要求する。
どうやらキャシー(リンダ)にフェラチオの極意を教えるようだ・・・。

しかし、ダース・シディアスはキャシー(リンダ)にしゃぶらせるだけしゃぶらせて、


ダース・シディアス「Oh, Yes!!! 」


と、絶叫を上げるだけで全くフェラチオの極意を教えようとしない。
それどころか、教える前に果ててしまう・・・。
果ててから数秒後、


ダース・シディアス「さて、新しい性教育を君にしてやるぞ!!」


と、果てたことをなかった事にし次の性教育をしようとする。

いやいや、さっきまでの最新の性教育は何だったんだよ (゚Д゚)ゴルァ!!
てか、何も教えてないしキャシー(リンダ)にフェラチオされてただけじゃねーか ( ゚Д゚)ドルァ!!

などと、画面上にキレていたら突然カットが変わり、ガタイのいいウィル・スミスに似た黒人が全裸で登場する。
一体このウィル・スミスはどんな最新の性教育をするのかと思っていたら、さっきと同じくフェラチオを要求する。
そしてこのウィル・スミスも、


ウィル・スミス「Oh, Yes!!! 」


と、絶叫を上げるだけで全く最新の性教育をしようとしない。
その後もキャシー(リンダ)が数々のテクニックを披露するばかりで全く最新の性教育は一切行われず、


ダース・シディアス+ウィル・スミス「Oh, Yes!!! 」


と、絶叫を上げるダース・シディアスとウィル・スミス。
結局何もすることなくキャシー(リンダ)によりイカされてしまった為、最新の性教育が何だったのか不明である。
てか、お前らが逆に教育受けてどうすんだよ!!!

ダース・シディアスとウィル・スミスが射精した後、教室でリンダが目を覚まし悲鳴を上げガタガタと震えているのだが、正直違和感しかない。
普通、悲鳴を上げながら起きる場合、フレディなど恐ろしいものに襲われたりと何かしら夢で恐怖を感じた時である。
しかし、本作の場合はリンダが自ら進んでダース・シディアスとウィル・スミスと性行為を楽しんでしているようにしか見えないので、悲鳴を上げて起きるのはどう考えても間違いである。
一体どこの世界に幸せな夢を見た後に悲鳴を上げて起きる奴がいるんだ!!
この場合はよだれを垂らしながら起き、夢であったことを悔しがるのが適切な演出だと思うのだが・・・。


場面は変わりキャシーの家になり妹にダース・シディアスとウィル・スミスをイカせた夢について相談するのだが、


リンダ「最近、気味の悪い夢を見るの。リアルで気持ち悪いわ!」


と、幼児でも分かるような嘘をつく。
あんだけ、あんあん!喘ぎ声出してだのによく言うな。
どうやらリンダは妹の前では淫乱とは無縁そうな物静かな女性を演じているようだ。
とはいっても、着ている服装でバレているとは思うが・・・。


妹「正夢みたいに?」
リンダ「もっとよ、夢を見て起きるとその夢が現実に起こるの!!!」


それを正夢っていうんだよ!!
てか、そんな事劇中で一回も起きてないだろ!!!

妹だけではなく視聴者に対しても嘘を付くとんでもないビッチだが、その発言に呆れた妹はリンダをディスり彼氏とSEXをする為に寝室に移動する。
下着姿のままベットで彼氏を待っていると、突然全裸姿のダース・シディアスが登場する。

恐らく製作者達は先ほどの正夢関連のセリフを秀逸な伏線と考えていると思うのだが、こんなもん伏線でも何でもない。
幾ら何でも後出しにも程があるだろ!!!

それと普通は寝室に見知らぬ初老の男が全裸姿で現れたら大絶叫を上げて逃げると思うのだが、妹は自らダース・シディアスに近づきフェラチオを開始する。
どうやらこの世界の住人は、全裸の男が現れるとフェラチオをするようだ。
フェラチオ、クンニ、バック、正常位など一通りのプレイを堪能後、外出しをする意外と紳士なダース・シディアス。

射精後、何故かリンダの夢の中に場面が変わる。
どうでもいいのだが、リンダが眠りにつく描写が一つくらいあってもいいんじゃないか・・・。
一瞬、妹の夢の中だと思ったぞ!!


フレディ「最高のファックを見せてやる!!」


と、ペニスサックを指に詰めながら登場するフレディだが、オープニング以来暫く登場がなかったせいかかなりテンションを上げながらリンダのモモを触っている。
約10分近く最高のファックを頑張るフレディであるが、我慢の限界らしくリンダの尻に思わず射精してしまう。
フレディ的には最高のファックをしたつもりらしいが、百戦錬磨のリンダにとっては昼下がりのコーヒーブレイクと変わらないらしく、


キャシー「え?それで終わり??どこが最高のファックなの??だらしないわね( `д´)ケッ」


と、自信満々のフレディのプライドをズタズタにし撃退に成功した所で物語は幕を閉じる。


何故、リンダは夢の中ではキャシーと呼ばれるのか??
最新の性教育とは何だったのか??

など様々な伏線を全く回収することなく物語が勝手に終わるのだが、これ以上ないくらい脚本がゴミなので正直これらの事がどうでもいい事のように思えてくる。
本作を鑑賞する前は「床ジョーズ」や「ハーミデーター」などを相当な糞映画だと認識していたが、本作に比べたら遥かに秀逸な作品であったと言える。
ストーリーはゴミ、オカズとしても全く機能を果たしてない、音楽・演出・フレーミング・カメラワーク等は絶望的にセンスがなくイライラする。
ついでにパロディとしても最悪の出来である。
そこらのAVの方がストーリー性があるしオカズとしても機能するので、本作を鑑賞するのであれば普通にAVを鑑賞する方が遥かに有意義な時間を過ごす事が出来る。
ポルりん

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