さいとぅおんぶりー

デスペレート・リビングのさいとぅおんぶりーのレビュー・感想・評価

デスペレート・リビング(1976年製作の映画)
3.5
精神病の妻が旦那を殺害して逃亡する所から非日常な世界に入り込んでいくストーリーは猥雑な不思議の国のアリスのような印象を受けた。
ジョンウォーターズが好き勝手にやった悪趣味お下劣映画でまともな登場人物は1人もおらず支離滅裂な行動をとるキャラクター達が自由を求めて女王統治のファシズム国家モートヴィルに革命をもたらす。
世の中からはみ出した奇人変人たちが風刺も混じえながら暴れまくる90分は常に高いテンションを保ちながらラストまで突っ走るので妙な爽快感が残る、商業主義でもアート映画でもなく独自のスタイルを貫いた作品。