kirakirahikaru

トラブル・イン・ハリウッドのkirakirahikaruのネタバレレビュー・内容・結末

3.1

このレビューはネタバレを含みます

プロデューサーとして、製作会社や監督や俳優やいろんな人の間で板挟みになって、振り回されて。おまけに離婚問題とか多感な子どもとのやりとりとか、いろんなことを同時処理しながら、自分でコントロールしているつもりになって、必死になって毎日を過ごしている。少なくとも私はそうかも。
ヒゲを剃るか剃らないか、そんなこと(ってハタから見たら思うけど)で真剣に、大のオトナがあれやこれやモノをひっくり返して大ゲンカして、胃を病むようなストレス抱えて。一体何やってんだ(笑!)って、思っちゃうけど、本人達からしたらそれが人生決めちゃうくらいの大問題みたいになってる。
"人生は近くで見れば悲劇だけど、
遠くから見たら喜劇だ"
って、正にその通りなのかもしれないな。
自分のことを、ドローンで遠くから眺めてみてごらん、て言われているみたい。

そして、こだわり、って自分の芯なんかじゃなくて、いらないプライドを支えてる柱みたいな…執着というか。
"負ける方が勇気がいる"し、"手放したら負けたように見えることを簡単にポイっと手放せる"ことの方がスゴイことなのではないか。本当に大事なのは、目に見える事象がどうなるか、ではなく、どうしてそうしたいのか、という精神、というか。

抑圧した感情は、外に出さなきゃ自分を蝕むか、いつしか爆発するか。
揉めたくないから理性を保っている振りをする、ということが、本当のオトナ、なのだろうか。
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