このレビューはネタバレを含みます
パートナーに捨てられ、親からも見捨てられた事を修道院で知り、性転換をするきっかけになった昔のパートナーと女友達にも裏切られ、妻子からも同居を拒まれ、行く当てを無くしたトランスジェンダーのエルヴィラ。誰からも愛されず、さまよい、苦悩し、孤独と絶望の末に死を選ぶ。
"人生は素晴らしい、でも私には居場所がみつからない"
カルネの馬より怖かった、延々と映し出される牛の屠殺シーン。
不動産王アントン・ザイツの部下との完コピダンスが面白かった。
当時の愛人を自殺で失った、ファスビンダーの苦悩する内面を剥き出しに。
2022-205