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13回の新月のある年にのtのレビュー・感想・評価

13回の新月のある年に(1978年製作の映画)
4.2
男と女、二つの性の狭間で生きる人間の絶対的孤独。屠殺場、ゲーセン、孤児院、高層ビル、螺旋階段…どの場所で起きるイベントもカメラもどうかしている。
そしてどの人物も何か問題を抱えていて、その孤独が解消されないまま独白は平行線を辿っていく。テニス着の元カレやイングリッド・カーフェンの行動などふざけたシーンが多く、この悲劇を決して悲劇的に映さないのがまた凄い。
深夜に映るテレビの自動ザッピング、レコードから流れる音楽、インタビュー録音など、撮/録られたものが繰り返し強調される。
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