あれから1年後…ジグソウの恐怖はまだ終わってはいなかった──
『ソウ』シリーズ 第二章☆
ドキッとしたのは、前回私が1作目を観たのがちょうど今から1年前だということ。映画設定と全く同じタイミングで2作目を鑑賞したみたいで、それだけでゾクゾクを味わえた。
本作は前作の面白さをさらに掘り下げ楽しむためにあるようなものかな♪
続編として完璧な物語の繋げ方。
本当に良くできてる。
まとまり方が秀逸すぎでしょ!!
お見事!!!!!
登場人物も増えて物語は新たな展開をみせるんだけど、騙されて、騙されて、さらに騙される。それはもう気持ちが良いくらいにっ!!
で何が凄いって劇中で本人も言っているように、ジグソウは一切嘘をついていない。
そう、嘘はついていないのに巧みに騙される。怖いぃぃぃ~
彼の言うことは全部図星だし、筋が通りありとあらゆることに的を得ている。なんだか邪悪なカルト教の教えみたい。やり方狂ってるけど、一部の人間には救いとなるという。
グロさも容赦ない。
自分で自分を痛めつけるシーンはおぞましくて目を覆いたくなる。
事件を追う側の必死な緊迫感も良い。蜘蛛の巣のように張り巡らされた秘術的な場面構成が素晴らしい。
密室で迫る死へのタイムリミット。ターゲットにされた人々同様、観てるこちらまで神経がすり減っていく。
しかし、その恐怖心こそが私の中のテーマに訴えかけてくれる。
「死」の間際であるから故に「生」を実感できるというもの。「生きる」気力を保ち続けるためには「死ぬ」要素をいつも感じていなければならない。
私がホラー映画にまみれたいたいと願う背景には、自身の「生」への憧れと生きているありがたみを忘れないように、またそれを心地よく感じて「生きる力」に変えたいと思っている事が言えると思う。
連続殺人鬼ジグソウの感性に響くほどのカリスマ的な魔力。本作を鑑賞後の余韻には、調教されて従順になってしまったような、妙な心地よさを覚えてしまう…
やっぱりSAWシリーズは他とは一線を越えてるね。圧倒的な存在感!!
オーディオコメンタリーにて明かされる、舞台裏 低予算トークと本作の出来とのギャップが面白い。
私達は、物語の中だけでなく製作側しか分からないような簡単マジックによって映像の技術的な部分まで騙されている事に気づく。
それって魅せ方のセンスと才能だよね*☆
映画は撮影トリックによって観客をどれだけ騙せられるかにかかってるんだなぁって改めて感じた。
不思議なんだけど、映画で騙されるのって最高に気持ちが良い。
やはり『ソウ』は他とは次元が違う、クオリティの高い革命的な作品だと思う。
生きる本能への刺激。
生きる意味を失った時、必ずジグソウがその答えをくれる事でしょう。
*☆Keyword*☆
『注射器とメイクラブ♡』