ダミアン君に恋してる

カミングスーンのダミアン君に恋してるのレビュー・感想・評価

カミングスーン(2008年製作の映画)
3.8
タイ発祥、映画館が舞台の心霊ホラー☆

”『復讐の霊魂』上映中“

怖怖怖…心臓に悪いですなコレは…!!!!!
うぇ〜い、当たりっ!!!

まず映画館で怖い目に遭うという設定がパーフェクト、夢が詰まってた。

私は映画の中の登場人物が“映画館でホラー映画を観る”というシーンのある作品が大好きでね…しかもコレは館内でお話が展開してくれるから、映画館の景色、映写技師やホールスタッフさん達の仕事の様子まで垣間見れちゃう〜!おいしいぞぉ〜♪

劇中で公開予定の新作ホラー『復讐の霊魂』のポスターが怖すぎな件。見てるだけで呪われそう。あれを映画館に遊びに来た子供が目にする悪影響のことを考えると、ビジュアル若干やりすぎな気がするw

本作のジャケ写を見てください…
誰かが首を吊っている影が写り込んでますね…

そうなのですよ…この首吊りシーンがリアルでマジ怖なんですのよ…グロテスクな特殊メイクといい、あの怨念が宿った目といい…顔面迫力。本作を象徴する一番の恐怖映像となっておりました。本気で夢に出そう(喜)

この女優役を演じた女優さんに大拍手を送りたい!!!

鳥肌が立つような映像の気持ち悪さでもって怖がらせてくるの上手いよなぁ。ちょっとこういう感じは欧米映画では味わえない。

また脅かし方に関して、“一度安心したと思わせて、実はそれ…”っていうパターンが気に入った。奇妙な仕掛けで時間の感覚と頭ん中バグるの好きよ。

主人公と彼女のこじれた恋愛関係というストーリー軸もちゃんとあって、その彼らがギクシャクしているせいで余計に不安になってくる。

主人公はこのままダメ男のままで終わるんか…!?
それとも再び彼女を取り戻せるんか…っっ!?

でもこっちはそれどころじゃない!
逃げろぉー!逃げろぉぉおおお!!!

ホラー映画ではきまって人が死ぬ。時に、実際に起こったおぞましい事件がベースにあったりすることもある。不謹慎にもそれを好んで観る私たち…そんな罪深いホラー映画好きの人々の心理を逆手にとったアイディア設定がいい。

日本のホラーよりも怖いんじゃない?

いくつかある日本のホラーってコメディっぽさがあるものが多いじゃん?そのせいで拍子抜けで怖さが弱まっちゃう気がするんだよね。まぁ監督のカラーってものがあるとは思うんだけど、そういうのは本当は私好みではない、というか私には効果が薄くて物足りない。

一方、タイのホラーはコメディ要素は全くありませぬ。本気(マジ)です。

劇中で映画館の巨大スクリーンが何度も映るからそれだけで嬉しい。この映画のもう一人の主役!

自分のいる場所が現実世界なのか映画フィルムの中の世界なのか、もう何なのか分からなくなるの面白すぎ。

ラストも望み通りでニヤニヤ。

基準点クリアで映画館とホラー映画を題材にしてたってこともあって、割と評価高めになっちゃった♡

う〜ん!なかなか良い夜を過ごせた♪