テナント／恐怖を借りた男のYuyaのレビュー・感想・評価

未だ並ぶ作品のないほどに サスペンスとシュールレアリスムの見事な融合

正常さと異常さが 全くの正反対に転換される様の 滑らかで不気味な快感は
まさしくポランスキー監督の偏狂こそが成せる技

おそらく 人生で３度かそれ以上は観てるはずなんだけど
毎回新鮮な驚きと恐怖を与えてくれる
展開の巧妙さには打つ手なしなんだな
舞台となるアパートの無間地獄のような構造は 映画における最高の建築物ではなかろうか