ちょうどいい

マルコムXのちょうどいいのレビュー・感想・評価

マルコムX(1992年製作の映画)
4.0
200分もの長尺ではあるが間断なく描写される緊張感はさすが。佳境30分の描写は出色。

ただ伝記はあくまでも伝記なので映画的に白眉かというとそこまではという感じ。

それまで盲従していた氏の宗旨替えの理由が教団からの排斥という点にいささか鼻白む。

ペイトリアーキーが支配するマッチョな組織や権力が腐敗する典型を見させてもらった。

サーモントがアトリビュートと言っても過言ではないくらいの出色さ。

エーロ・サーリネン「チューリップチェア」