せぁ

みんな元気のせぁのレビュー・感想・評価

みんな元気(2009年製作の映画)
4.0
とても複雑
でもすごくわかる

父親のロバートデニーロの気持ちも
その子供たち(といっても立派な大人)の想いも
共感もできるからこそ

ツライし
悲しいし
切ないし
そして大好き

決して父親が嫌いなわけじゃない
大好きだからこそ
見栄を張りたい気持ちもある

母親は
夫であり父親である彼を十分わかっていて
だからこそ彼に伝える言葉を
すごく選んでいて
彼はその話が全て
誇らしかったんだとも思う

ホントのことを知らないのは
話してくれないんじゃなく
ちゃんと聞かなかった自分と
向き合えてそうで向き合えてなかった自分と

愛が故に
言えない想いと
期待に応えられなかった時の
父親の反応の怖さとがあった

その間にいつもいてくれた
妻であり母親の存在は
計り知れないくらい
大きなものだったんだなって

ラストは胸が熱くなり
涙浮かんだ

何があっても
親に感謝の気持ちがあったこと
どんな形であれ伝わればいいと

タイトルが
ちょっとどうなんだろうと
思ったりもしたけど
大事なこと
それが1番の嬉しい言葉だから
せぁ

せぁ