半兵衛

ヒズ・ガール・フライデーの半兵衛のレビュー・感想・評価

ヒズ・ガール・フライデー(1940年製作の映画)
3.5
主人公を含めて感情移入できない最低な登場人物たちが、最初から最後までマシンガントークしながらハイテンションで物語を駆け抜けていく。日本では市川崑や増村保造が似たような作品を手掛けているが、それよりもっと徹底していて、肝心の主人公が一番最低(モラハラなんか当たり前、仕事のためなら何でもする、そのくせ同じ職場で働く元妻には未練たっぷりで彼女が再婚すると聞くとそれを阻止しようとする)なのがどうかしている。ヒロインである主人公の元妻も、美人ではあるが打算的で自分勝手でどこも良いところがない。話の主題である死刑問題も、ここまでやるかというくらいギャグにする。

でも切れのよいハイスピードな演出力であれよあれよと全部見れてしまうのだから不思議。
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