Taul

悪い子バビー/アブノーマルのTaulのレビュー・感想・評価

5.0
『悪い子バビー』人間の尊厳とタブーに迫る名作のように感じた。現代では難しい設定で胸糞な大罪を見せつけ、その戒めから出来た社会の宗教や差別など数々の問題を訴える。この手の作品でよくある安易な寓話にしないヒューマニズムに満ち、音楽と愛の作品であるという潤い。公開してくれ勧めてくれた方々に感謝。

『悪い子バビー』愛情と虐待の紙一重な面とそれは再生産されるという真実。宗教もまた似ている。憎くても愛おしくても物語や歌が生まれる瞬間があるのも良かった。『アブノーマル』というタイトルでVHS発売されたらしいが、どちらの世界の誰の意味だったのか。そんなことまで考えたくなる作品だった。
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