グリーンツー

終の信託のグリーンツーのネタバレレビュー・内容・結末

終の信託(2012年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

いわゆる「尊厳死」がテーマの映画。

自分自身が「裁判員」になったつもりで観ると、色々考えるものがある。

今回の映画で草刈民代演じる女医の行動は、果たして「殺人」と呼べるものなのか。「尊厳死」を成立させるための要件は何なのか。法律だけでなく医療の知識も判断に必要な問題。しかし、それだけで答えを出せない場合は…。その時こそ人間の「良心」や「知恵」で解決法を見つけないといけないと思う。だからこそ、「裁判員」になったつもりで観ると面白いと思う。自分の「良心」や、日本人の歴史の積み重ねで得た「知恵」を武器に、この問題をどう解決するのか。映画の最後に判決の内容と理由が示されるんだけど、それについてどう思うのか。みんな全く違う答えになると思うし、それがこの映画の狙いだと思う。

まだ裁判員にはなったことがないけど、いつ呼ばれてもいいように準備だけはしている(つもり)。