終の信託の作品情報・感想・評価

「終の信託」に投稿された感想・評価

8

8の感想・評価

3.3

このレビューはネタバレを含みます

臨死体験により変化した意識は、担当患者の思いや信託をまるごと受け止めてひとところに突っ走ることを一寸とどめるだけの冷たいほどの客観視はもうもてず、しかしそれは医療従事者の視座をすてたことでもあり咎を避けることはできないというかなしくも“仕方のない”結末
序盤はよどみなく淡々と述べる姿勢を崩さなかった検事が、終盤の対話でほんのすこし言葉をつまらせるもすぐに切り替え高ぶった相手の感情にはながされずに仕事をまっとうするシーンは、主人公の医者としての仕事への姿勢との対比が色濃くあらわれていました
それにしても検事役の大沢たかお、パーソナルなことが極力排されている役柄なうえワンシチュエーションでしか登場しないにもかかわらず、検事の思想がしっかりと浮かびあがり生身の人間の息づかいを感じられるとんでもなく巧い演技でした…
ザン

ザンの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

やはり、装具を少しずつ取り外し苦しむ役所の絶命シーンは壮絶だった。そして妹ユキのシーンも切ない。後半の大沢たかおとの倫理観を軸にした論争は、検事の立場からの正義もあるだろうが、現場の当事者として単純に線引きができるものでもないので難しい。ただし担当医としては、患者だけでなく、もっとその家族と連絡や報告を密にするべきだった。独断と捉えられても仕方がない。
torakage

torakageの感想・評価

3.4
検事の恫喝はデフォルトなのか?
任せるのならその旨はっきり示しておかなきゃまずかったな。そもそも当事者が責任を果たしていなかった悲劇か。臓器提供だけじゃなくて延命治療の意思表示欄ほしい。
よん

よんの感想・評価

3.0
大沢たかお演じる検事の冷静さ、草刈民代演じる医者の大声の弁解。対照的。
医者は神ではない。

このレビューはネタバレを含みます

2012年日本。144分あるが、サスペンスが続き目が離せない。病院内の救急治療のディテールが詳細。アリア「私のお父さん」が効果的に使われていた。ヒロインの主観と周囲の捉え方の乖離を、前半では「私のお父さん」が象徴し、後半ではヒロインを厳しく追及する検事役の大沢たかおが同じ機能を果たしているように見えた。不倫の末の自殺未遂で死に隣接したことにより、さらに深い情念の世界にはまりこむ一本気な女医を、草刈民代が熱演。役所広司の気管支喘息患者演技は死相が見えるほど安定していた。自殺未遂や喘息治療の描写が容赦ない。
どうしたら良いのか考えさせられる。暗くて重いけど観て良かった。
ぱなお

ぱなおの感想・評価

2.0
草刈民代が脱ぐ必要があったのか?が疑問。男に溺れるというのも、"死にたくなる"には繋がるだろうけど、それにしちゃ、破綻も安っぽい昼ドラみたいだし。。重いテーマなのはわかるけど、重い重い重い…疲れた。このテーマは寄り添っている人の思いと法と、絶対に相容れないと思うから堂々巡りの印象。やっぱり本人が意思をちゃんと表すべきだと思う。
みやり

みやりの感想・評価

3.5
草刈民代の今にも崩れてしまいそうなところにやっと立っているような危うさが良かった。浅野忠信への依存が終わったら役所広司に依存していて気持ち悪かった。延命治療の停止って本人の希望と家族の同意の元システマチックに行って欲しい。医師が個人的に関わりすぎてその裁量でやったりやらなかったりするようなものなのか。

ちょっと良く分からなかったのは、検察官が取り調べして逮捕という流れになったこと。警察官じゃないの?
2012/11/12
映画を観ながら、 QOLの具体的な希望を持っているならば、早いうちにリビングウィルを表示し、書面に残しておかなければ・・・・と考えた。やっぱりエンディングノート書いておこうか。

医療の進歩に伴えば伴うほど、考えておかないければならない重いテーマなので、世の中への問題提起にはなっていると思うし、そういう意味ではおススメします。

ただ映画としては、期待値が高かっただけに、マイナス評価。
テーマに重点がおかれすぎて、主人公二人の心が寄り添う過程の表現が置き去りにされた感あり。
「大人の恋愛物語」というには、内から込み上げる情感不足。

あの場面で、草刈民代のヌードが必要か???
「Shall we ダンス?」の時はまた草刈民代のセリフ少なかったもんなぁ。
鈴木京香あたりが演じたらまた違っていたかも。

大沢たかおと浅野忠信のヤナ奴っぷりがGOOD
喘息で苦しんでる患者と担当医師と安楽死のお話

「もう苦しめないでくれ助けてくれるっていうのがわかったんです」
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