終の信託の作品情報・感想・評価

「終の信託」に投稿された感想・評価

TomomiAbe

TomomiAbeの感想・評価

3.7
苦しんでいる患者さんの気持ちや心の内を、感じとってしまった女医さん。患者の秦三と出会い、女医の綾乃は重度の喘息発作を助け診察をしているうちに心を通わせ、秦三から、チューブで繋がれて命を延ばすより、先生に任せるからと。
意識がなく脳死ではないが、意識を戻す可能性が低く、床擦れがおきたり、家族の負担が続いていく状況をどうしたら良いのか、投げかけられている気がします。
奥さんに意思伝えとけば済む話とは思うけど、色々考えさせられた
YUKARI

YUKARIの感想・評価

3.5
父が入院するときに、延命治療しますか、心臓マッサージしますか、考えて家族で話合っておいて下さい、とお医者さんに言われたのを思い出しました。(幸い父は元気になって退院しました。)いろいろ、もめるからだろう、と思います。この映画は、始め、暗いなー、と思っていましたが、だんだんと感動しました。妻への思いやりが、医者の先生に迷惑をかけることになってしまいました。文面に残し、サインしてもらっていたら、と思います。
「信託」(trust)
信頼して委託すること。他人をして、一定の目的に従い財産の管理・処分をさせるため、その者に財産権を移すこと(広辞苑)

ついつい金融を連想してしまうこの言葉のチョイスはさておき。
川崎協同病院事件を題材にして、感情と倫理とのぶつかり合いが描かれている。現実問題に対しては倫理がいつも遅れて入ってくる。だから感情的なズレが生じる。行き過ぎた考えや偏った見方を感じはするものの、主張は間違っていないと思う。
冷徹な社会の代表者として登場した塚原検事の存在によって、周防監督のこの事件に対する思いがひしひしと伝わってきた。大沢たかおさんの好演によって見事にこの構図がくっきりと明確なものになっていたと思う。また、対局に位置する折井医師を演じた草刈民代さんは理想とする正義に加えて、女性ならではのニュアンスで人を思いやる気持ちを見せつけていた。
音楽を使わずに論戦を繰り広げた演出が良かったし、なおさらエンディング曲の種ともこさんの声が心に響いて入ってきた。
Take568

Take568の感想・評価

3.1
尊厳死がテーマの作品です。現在撮っても同じ内容になるのでしょうか?
自分や家族の終わりを考える作品でした。
浅野忠信のゲスっぷりが堪らんな。
asa

asaの感想・評価

4.7
ジャコモ プッチーニ
オペラ
ジャン二 スキッキ
私のお父さん


子守唄を歌ってくれる人がいてくれたらと。

この映画を撮られた事によって、そして見る人がいる事によって、終末期に意思を持ちそしてきちんと伝える事が出来るようになる。そう思いたい。

手の甲に点滴をするなんて、飛び上がるように痛い。
治る見込みがない治療の必要があるのか。
安楽死....難しい問題ですね。自分もそうありたいと思うけど、解釈は様々。
改めて考えさせられました。
緑雨

緑雨の感想・評価

3.0
重い。テーマも画面も重いが、やたらとセリフが多くすべてが「説明」されていくのが重たい。見応えはあるが、映画として評価する側面があまり見つからない。
検察の恐ろしさを表現するという点では真に迫っている。大沢たかおだけでなく、受付のおっさんの官僚的な嫌らしさだとか。前作に続き、周防正行の司法に対する憎悪は凄まじい。

このレビューはネタバレを含みます

 病気に苦しむ人を苦痛を承知で生かすべきなのか、それとも楽にしてあげるべきなのか? という深い問題を描いていますが。

 いかんせん、盛り上がりに欠ける展開ですし。人物に動きもすくなく、ずっと同じ調子なのでぼーっとしたままの時間が過ぎていきました。

 登場人物がみんな説明しかしないのが問題で、医者と患者の会話なら今の病気について延々と語り治療薬について延々と語る。確かに知らない世界を知ることができて興味はありますが。それが面白いに直結しないんだと勉強になる映画でした。

 主人公が恋人との関係に悩むことが、病気に苦しむ患者さんの尊厳死に何の関係があるのかもわかりづらかったですし。

 中盤からは、検事さんにひたすら罵声を浴びせられる展開で場所も狭い室内のみなので見てて退屈でした。

 今、こういう状況でこうなってるからこうするんだというのを全部喋られても見ていて面白さを感じることはないのだと勉強になる映画だったと思います。
たぼ

たぼの感想・評価

3.5
本作は川崎協同病院事件がベースで、いわゆる長期間病に苦しむ患者の尊厳死、安楽死がテーマとなっている。

しかしながら、論点にあたっては死人に口なしという言葉があるようにこの辺りはグレーゾーンで、判断が非常に難しい。
私は、時と場合によっては死ぬこと、逝くことが幸福な場合があると思う人間なのでこの医師の取った決断には賛成なのだがどうも一般定義での医者という職業は、あくまでも“生かす”ということが最優先事項らしい。
患者がどんなに苦しみのたうち回ろうが、生かす為の努力をしなければならないのだと。

本当の“幸福”とは一体何なのか、色々考えさせられる作品であった。
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