スタンダード

旅情のスタンダードのレビュー・感想・評価

旅情(1955年製作の映画)
4.0
【夏の思い出】


ジェーンは愛を求めて、
ヴェネツィアへと降り立った。


そこで男と恋に落ち、
ジェーンは一夏の幸せを得るが…。


【バラード】


ジェーン
『男一人も手に入れられやしない。』


それは彼女の責任ではなく、
妥協を知らぬ彼女に見合う男がいないからです。


彼女は未来が読める。
だから一時の情に流されない。


そんな彼女に、
一時の迷いを与えただけでも、
レナードは大したもんです。


ガラスの靴を落として
シンデレラは幸せを得ました。
ガラスの壺を落とさず
ジェーンは強さを得ました。


十二時に魔法は解ける。
一時になると人は迷う。
二時になると踏切の前にいる。
そして三時十分、決断の時。