Asako

旅情のAsakoのレビュー・感想・評価

旅情(1955年製作の映画)
3.5
かつて、全編を観たことのある映画だったけれど、カメラのファインダーを覗きながら、後退りするうちに運河に落ちてしまうシーン以外どんなストーリーだったのか何も覚えていなかった。

BSプレミアムにて再視聴。
60年以上も前に撮影された、水の都ヴェネチアのなんと美しいこと、今も全く変わらない鳩が群れ飛ぶサン・マルコ広場、鐘楼、リアルト橋やため息の橋、迷路のように入り組んだ狭い路地裏、荘厳な寺院の彫刻やカラフルな街並みのブラーノ島…

子役の物売りの男の子が其処彼処で映画にアクセントを付けていたり、洋服の色に合わせたリボンで髪にかざり、ウエストをきゅっと絞った可愛いフレアスカートのワンピースを着たKatherine Hepburnはヴェネチアの町と同じくらい美しくロマンチックでした…

短い夏の恋、旅情、列車から大きく手を振ってヴェネチアを後にするラストシーン…

この映画の主役は間違いなくヴェネチアです。
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