カネフスキー監督の自伝的物語をつづる長編2作目。戦後直後のスターリンを頂点とするソヴィエト連邦の施政下を舞台にしたわんぱく少年と天使のような幼馴染みの少女の淡い恋物語…と思いきや最後ぉ……
ひどい光景がそれでも日常的に描かれているので感覚が麻痺ってくる。自由になることを求めて行きずりの男にセックスを強要する女囚や頭がおかしくなった科学者、無法地帯のような統制社会。
そんな地獄のようななかでイタズラを繰り返し「やられたらやり返す」精神を持ち続ける小悪魔小僧と救世主のようにいつもいいタイミングで現れやさしく味方してくれる少女…尊い。全てが尊かった。ラスト5分までは。
正直ネタバレもできないくらい「ん？何が起きたん？」って感じだったし未だにそんな感じ。え、ドキュメンタリーだったのか？
ところどころ流れる日本語が母国語なのに異国語に聞こえる。異人が歌うよさこい節、監督の耳にずっとこびりついてたのかな。
