ねぎおSTOPWAR

サイレンのねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

サイレン(2000年製作の映画)
3.2
この製作スタッフは、ロン・ハワードに謝らなくてもいいけど、少なくとも感謝しなさい!😆
もう明らかに「バックドラフト」観てこれ作ろうと思ったよね?思ったでしょ!



総じて韓国映画の大筋とデフォルメは流石として、この頃決定的に足りないのはディティール。細やかな点の整合性やデリカシーに欠ける気がします。
例えば、大量の可燃物質積んだトラック。仕事中に妻子乗せて居眠り運転ってそりゃありえないでしょ?だって勤務中に妻子乗せるってそりゃそういう場合もあるかもだけど、そういった方は個人事業主で、社員ドライバーはねー。で、こうした積載物の場合、個人事業主には頼まないだろうし、長距離なら二人体制だよなー。もうちょっと外的要因で事故に至る設定にしてほしかったところ(まー非常に些細な点ではあるんですが・・)
この放火に至る男の逆恨みも極端過ぎますよね?凶行に至る必然性がねえ・・。
地下にある〈山〉の放火も(実際はその前でも)、消防であれば放火だってわかるはずで、そのあたりご都合に過ぎます😆

・・・といったいわゆる<突っ込みどころ>は満載なんですが!

でもパワフルだわ。

たぶん火炎の表現でだと思いますが、PAUL STAPLESさんという特殊効果の方を起用していますね。
・・まあ「韓国の建物ってこんなにもスプリンクラー設置していないの??」という最大の突っ込みはさておき、火の表現はお見事!!


ストーリー的には、登山仲間だったジュヌ(シン・ヒョンジュン)とヒョン(チョン・ジュノ)がとある消防署で再会。過去の登山中の事故の確執がありつつ、ここでも彼らはその人名の助け方において相違がある二人。で、ジュヌには献身的な彼女イェリン(チャン・ジニョン)がいて、その関係性と、さらに火事の遺族の逆恨みを買った彼らは・・

つーことで別に兄弟出てこないしストーリー的に「バックドラフト」をなぞったわけじゃないんですが・・

〈743〉