2025-21
息子に手紙を書きながら観た。
「有りそうで絶対ないよな。」という設定。とは言え、常々書いているけど「もともと夫婦は他人だし、子供が出来たからといって時間が経てば親子関係が勝手にできるわけではない、そして、家族関係も何の努力をせずに出来上がるものではない。」
人はそれぞれが色々な価値観を持っており、それぞれに「正しい」と思うことがある。大事にしていることも違う。もちろん性格も様々だ。そんな人間が複数で同じ家で食住を共にする。こう書いていて「上手くいかない方が当たり前」と感じた。
主人公の二人は突然のことに戸惑いながら親友の遺した1歳の子供を中心に懸命に頑張る。
「結婚すること」「家庭・家族を持つこと」「子育てすること」は『自分の時間を取られてしまうこと、やりたいことが出来なくなること、色んな拘束・制約を受けること』という意見がある。
私はそういう風に考えるのではなくて、今までの生活から別の生活が始まったのだ。自分だけで使える時間やお金は減るけども、共に過ごす時間が増える。家族に費やす時間や色々な事はそれ以上の形で自分に返ってくると思う。
社会で出逢う友人や出来事にも同じことが言えるのでは。自分が関わる様々な出来事にしっかりと向き合うことで、自分に色んな事が返ってくる。
3人の人生に幸あれ。良い映画でした。心が温かくなりました。