kuu

かぞくはじめましたのkuuのレビュー・感想・評価

かぞくはじめました(2010年製作の映画)
3.6
『かぞくはじめました』
原題 Life as We Know It.
映倫区分 PG12
製作年 2010年。上映時間 115分。
デートが大失敗に終わった上昇志向が強い男女が、ひょんなことから親友の娘を交えて共同生活を送るハメになるラブ・コメディー。
テレビ界で活躍するグレッグ・バーランティが監督を務め、個人的な不仲の感情と仕事の予定を調整しながら、まるで本当の家族のように暮らし始める男女の姿をコミカルに描く。
男女を演じる『男と女の不都合な真実』のキャサリン・ハイグル、『トランスフォーマー』のジョシュ・デュアメルの奮闘に注目。
即席の母親を演じているが、偶然にもキャサリン・ハイグルはこの映画を撮る直前に実生活で母ちゃんとなっで、ジョシュ・デュアメルも、その3年後に実生活で父ちゃんとなる。

レストラン経営で成功したいホリー(キャサリン・ハイグル)と、スポーツ番組のディレクターを目指すエリック(ジョシュ・デュアメル)。
二人はデートをするも悲惨な結果に終わるが、突然の悲劇によって彼らが名付け親になった親友の娘ソフィーを預かることに。
キャリア志向が強い彼らは仕事の予定を調整しながら、不本意な共同生活を送るが。。。

今作品は書くまでもなく予測可能です。
速報性ってか飛報な展開はない。
個人的にロマンティック・コメディーはわりかし見てきた。
イアン・ダイチマンとクリスティン・ラスク・ロビンソンの脚本は、物語的な驚きを得意とするものではない。
にもかかわらず、今作品は感動的なロマンチックコメディである。
キャサリン・ハイグルとジョシュ・デュアメルは巧みやったし、自然な化学反応を起こしている。脚本家たちの物語は強く進化している。
監督のグレッグ・バーランティは、適切なトーンを巧みに編成してたかな。
今作品は、ロマンティック・コメディだが、その設定は胸を締め付ける悲劇。
孤児のソフィー(ブルックとカイリー・リデルが演じる)の未来は、ハイグルとデュアメルが自分たちを乗り越えられるかどうかにかかっている。ハイグルは、ベーカリーショップを拡大する夢を持ちながら、心の支えであるアリソンを心から恋しがるホリーを、魅力的な弱さと真実味をもって演じているし、デュアメルは嬉しい驚きやった。彼は、本当に大きな心を持つプレイヤー、メッサーをさりげなく演じてた。
しかし、デュアメルは決して過剰な演技をせず、人間らしさとユーモアを体現し、デュアメルと一緒にいると、メッサーの変身を応援することができた。
ストーリーアークで、彼はハイグルにこう告白します。
"Together somehow we're a family."。
時に視聴者は脚本よりも賢い。
最初からメッサーの嫌な面を見抜き、彼が善人であること、そして彼がなりうる偉大な奴であることを見分けている。
ホリーはイライラすることに夢中で、明白なことを見抜けない。
幸い、ハイグルとデュアメルは脚本よりも賢く、ホリーとメッサーが常に抱いている根源的な愛をほのめかしている。
化学は多くのことを克服する。
検証は、赤ちゃんのささやき屋エイミー(偉大なブリット・フラットモ)が
『あなたたちは素晴らしいカップルになる』と云ったときに行われる。
ハイグルとデュアメルは、とても心地よい雰囲気を持った素晴らしいルックスのカップル。
今作品の良いとこは風変わりな脇役を登場させ、名目上の物語のひねりを加えていること。
メリッサ・マッカーシーが、目立ちたがり屋のママ、ディーディーを好演していた。
また、ゲイの両親スコットとゲイリーを演じるアンドリュー・デイリーとビル・ブロクトラップは、ハンサムなデュアメルを溺愛し、笑いを誘っている。
ホリーとメッサーの関係を複雑にすることを警告するソーシャルワーカーのジャニン・グロフを演じたサラ・バーンズも良かった。
また、"崖っぷち "な二人の擁護者となったバーンズは、ヒステリックなほど感動的かな。
ブルックとカイリー・リデルは、ソフィー役で貴重な存在感を示していたし、彼女のは演技ではなく、ただありのままの姿ちゃうかや。
赤ちゃんのウンチとベビーシッターの任務という、定型的なハイジンクスがある。
葛藤は作られる。
メッサーはフェニックス・サンズのスポーツTVディレクターのオファーを受け、アトランタの自宅から引っ越すことになる。ホリーはソフィーの小児科医のサム(チャーミングなジョシュ・ルーカス)と交際を開始する。
人生の分岐点。
今作品には、予測可能なことの上に成り立っている部分がある。
ホリー、メッサー、ソフィーを応援するのは、彼らがやる前にすでにどっかで見ている似た内容かも知れへんけど、個人的には面白かったっす。
kuu

kuu