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アイダホ・ポテト・ライブ
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『アイダホ・ポテト・ライブ』に投稿された感想・評価

MRFOX
2.5
モンティ・パイソンなら3分程度のスケッチで締める内容。
「ダンシングマン」は、くるりのPV(バースデイ)が丸パクリしてた。
完全に過去の遺物でいま観ても楽しめないかと思ったんですが、なかなか見どころありました。スケッチとちょっと長めのパロディTV番組を組み合わせた内容。ずっと観ても何を作っているかわからないサイコパス3分間クッキング、ピエロがいきなり素のテンションでポルノ小説を朗読しはじめる子ども番組、警察に怯えすぎる売人二人組「マリファナ・ブラザーズ」など、ステキな番組がたくさん用意されています。チェビー・チェイスのデビュー作とのことで、『サタデー・ナイト・ライヴ』以前の若々しい彼が観れます。この作品の原題は"The Groove Tube"なんですが(フリッパーズ・ギターの元ネタなんですかね?)、そっちのほうが断然カッコいい。カーティス・メイフィールドの「ムーヴ・オン・アップ」が主題歌だったり、ドラマパートにサイケなアニメがいきなり挿入されたり、かなりグルーヴィーな作品でした。ただ、架空のテレビを観ているというコンセプトなので、映画としてどうかと言われると困ってしまう。あくまでもテレビのパロディとしては優秀なのではないでしょうか。
demio
3.5
チェビー・チェイスのデビュー作にして、彼が後に初期メンバーを務める『サタデー・ナイト・ライブ』の前身とも言われるスケッチコメディショー。
スケッチコメディすなわち1~10分程度の短い小ネタを詰め込んだバラエティショーは、『サタデー・ナイト・ライブ』でそのフォーマットが完成し、それが海を超えてフジテレビの横澤彪に教科書的に需要され、やがて日本に『オレたちひょうきん族』を生み、そして『ダウンタウンのごっつええ感じ』、『ウンナンのやるならやらねば!』、『とんねるずのみなさんのおかげです』を作ったのだから、遡ると、こんにちの日本の「テレビのお笑い」の4~5世代前の源流にあたるのがこの『アイダホ・ポテト・ライブ』だと言える。

いざ観てみたら、9割、放送禁止級の下ネタで安心した。モザイク付きで全然女優がまんこ出すし。セックスのスポーツ実況するし。
ただ源流の源流なだけあり、教科書的なテレビ像をこき下ろすパロディの数々は、ネタとして笑えることよりも、マスカルチャーへの諷刺の精神に重きが置かれている。だからマスカルチャーの権威を毀損する機能が成立すること、すなわち「下品であればそれだけでおもしろい」という安易さがある。

それでも、これはおもしろいな~と素朴に思ったものたち。

・教育テレビのピエロがキャッチーな裏声で「ここから先は10歳以下の子どもだけが見ていいやつだぞ」「大人は出てってくれよな」と丹念に確かめたあと、子どもだけの場になったら裏声をやめてタバコを吸いながら官能小説を子どもたちに読んで聞かせる(つまり教育テレビ然としたキャラクターは子どもたちではなく「子どもと一緒に見ている大人たち向け」キャラクターであり、純粋に子どもたち向けのコンテンツを作れば、それは自ずとポルノに収斂するだろうという諷刺)

・どう見ても人糞である茶色の練り物を、これは私たちの未来が詰まっている新時代の建材や絶縁体であるとCM口調で言い張りながら、ブチョッ、グチュグチュッ、とその質感を丹念に見せてくる

・「下ネタマン」を名乗るやつが、意図的に画質劣化された画面の中で、ちょうど中身のない演説を2,3分してオチもなく消えていくけど、よく見ると、たぶんこいつの顔、剃毛したキンタマに目のシールを貼ったやつだな…(それをモザイクなしで流してるな…)と気づかされる