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バンパイアの惑星のRのネタバレレビュー・内容・結末

バンパイアの惑星(1965年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

1965年のイタリアの作品。

監督は「ラピッド・ドッグス」のマリオ・バーヴァ。

あらすじ

謎の惑星「アルファ9」から救難信号を受信した宇宙船「アルゴス」の乗組員たちは惑星に向かおうとした矢先、トラブルに見舞われ、不時着。その後無事に着陸することに成功するが乗組員は何者かに意識を乗っ取られて殺し合いを始めてしまう。

「配信ではなかなか見れない作品を観てみよう」題して「Digムービー特集」今年もやっていきます、第九回目となる作品はイタリアホラーの巨匠マリオ・バーヴァの作品であるこちら!

お話はあらすじの通り、マリオ・バーヴァというと「ジャッロ映画」とその作品がカテゴライズされているようにホラーのイメージが強かったけど、今作はなんとSF。冒頭からTHE昔の特撮!な銀河の背景とハリボテの宇宙船、そして登場キャラクターはみんな「コードギアス」のルルーシュが着ているような黒にゴールドのラインが入った独特の宇宙服を着込んでいて、ホラーみは全くない…ように見える。

ただ、お話としては、謎の惑星に不時着した後、乗組員たちが何者かに意識を乗っ取られて襲いかかってくるという、やはりジャンルホラーになっていくのが特徴。不時着したアルゴスのほかにもう一隻、宇宙船が先に惑星に降りているんだけど、もうすでにそちらは殺し合いが終わっている状態でそれをアルゴスの船員たちが発見する件では血まみれになった死体がそこかしこに転がっていて、なるほど確かにここはジャッロ的でもある。

また、この手のジャンル映画にしては無駄にBGMを使うのではなく、深宇宙という設定上からか、音楽を全く使わない無音状態で話が進んでいく点も不気味。

しかし、それが話の面白さに繋がっていくかと言えばそれは甚だ疑問で、序盤はほとんど会話劇で、襲いかかってくる死体もバンパイアというよりかはゾンビ(ビニールに入ったまま復活するところとかめちゃシュールw)だったし、何より俺らが想像するようなバンパイア自体全く出てこないばかりか、エイリアンも終始人間に乗り移ったままなのでルックも何もそれ自体出てこない、タイトル詐欺を疑いたくなるクオリティだったというのが正直なところ。

まぁ、要所要所でエイリアン本体らしき光の玉を見るシーンだったり、エイリアンの船内に侵入するシーン、そしてエイリアンらしきどでかい白骨死体など、おっ!と思わせるシーンはあるものの…まぁ面白くはないかな…。

どうやら、あの「エイリアン」シリーズの元ネタになった「らしい」ということが謳われているけど、まぁ確かにプロットは似てるけど、エイリアンも出てこないし、あくまで「らしい」なので本当かぁ!?と疑いたくはなるわなwだとしたら「エイリアン」の方が100倍おもしれーけど。

まぁ、そんな感じでバーヴァ作品ではあるので気になった方はAmazonなどで大体1500円くらいで今も販売してます気になった方は是非!!
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