アダム・サンドラー主演作が未公開なのは別に驚かないが、これだけのコメディキャストを揃えたのに、テーマが悪すぎる。
余命わずかと診断されたコメディアン。
その中で自分が出たコメディクラブで知り合う新人のコメディアン。
そして元の恋人などに出会い、余生を楽しんでいく。
あらすじだけ聞けば完全にお涙頂戴もののドラマであり、どう見ても笑いに繋がらない。
アダム・サンドラーとジャド・アバトーの初めての組み合わせが、なぜこの題材なのかは首を捻るばかり。
そして中盤辺りで状況をひっくり返す荒業を使う。
しかもそれを糧に笑いを増やすのではなく湿っぽいドラマ部分を増やしているのも理解できない。
アバトー常連組みのセス・ローゲンやジョナ・ヒルも目立たないし、このコンビはやはり笑いのみを追及しないとダメだ。