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わらの犬のclever1のレビュー・感想・評価

わらの犬(2011年製作の映画)
2.2
誰にも感情移入出来なかった。
主人公:田舎で暮らすとはどういうことかわかってない、ちょっと仕事で成功してるからっていい気になってるプライド高い都会のアマちゃん。田舎の習慣や宗教を軽んじて尊重せず、相手の感情を害する物言いを不用意にするなど、怒りを買うタネを自分で撒いている。自身の傲慢さを正義や信念と勘違いしている。キリスト教信者の前で神を鼻で笑うなよ…
その嫁さん:田舎というものがどういうとこか、自分の地元の人達がどういう人間かわかっていながら、挑発的な態度、行動を控えない。それでいてなんでも旦那の不甲斐なさのせいにする。ある意味旦那と似た者同士。ラストの感情に任せた弾の無駄撃ちなどの狼狽ぶりなど典型的なバ◯女のそれ。
元コーチ:基地外級の治外法権野郎で、現代劇ではちょっとむりがある設定では。

主人公は結局レイプの件は知らないので、最後の戦いのモチベーションは、攻めてくる暴漢にうまく対処するとか、野蛮な田舎者への怒りとか、自分の信念(都会的な正義)に従うとかという、やや自己満足的なものに感じた。妻にふるわれた暴力への怒りという要素があればもう少し感情移入できたかもしれないのに。
あと、田舎の描写に少し悪意を感じた。これも現代劇ではちょっとデフォルメし過ぎじゃないか?
オリジナルはやはり偉大でした。脚本や俳優も格が違うが、あの時代だから成り立つストーリーだったのかも。
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