爆裂BOX

パラノーマル・ヴィレッジの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

パラノーマル・ヴィレッジ(2008年製作の映画)
2.0
スノーボードをするため雪山にやってきた3人の男たちは途中で事故に遭い、近くの人家に助けを求めるが、そこにいたのは人肉食を行う狂人だった…というストーリー。
タイトルにパラノーマルとついてますが、心霊系でもオカルト系でもPOVでもなく雪山にスノボしに来たオッサン3人が雪山に来た人間を狩ってその肉を食う狂人たちに襲われる「悪魔のいけにえ」の様な田舎狂人ホラーです。
前半はオッサン3人がバカ騒ぎしたり、目的地まで車で移動する車内でのダラダラトークが描かれ、事故に遭って助けを求めに行った人家で見るからに顔色悪くて怪しげな住人に会って負傷して車に残した仲間が消えたり、家に泊めてもらったりしますが、緊迫感がなくダラダラしてますね。途中で立ち寄るダイナーは店主も客も小汚くて言動も何かヤバイ感じが出てて好きですが。
住人が本性現してからは捕らえられて拷問にかけられたりしますが、ここも全然緊迫感みたいなのなくてダラダラした感じなんですよね。殺人鬼もイマイチイカレタ感じや不気味な感じないし…相棒の坊主のオッサンも鉄仮面つけて出てきたと思ったらすぐとって普通に喋りだしますし。
ゴア描写も大したことないですね。DVDのジャケ裏に載ってる生首に惹かれてみましたけどあれも一瞬だし。とてもじゃないが次世代の「ホステル」名乗れるもんじゃないですね。爪剥ぐシーンは痛々しくて良かったけど。後、ショットガンで撃たれて身体に空いた風穴越しの通称「地獄の謝肉祭」ショットも良かったかな。
終盤の人間狩りシーンで残った二人が薄い半袖Tシャツとパンツ姿で素足で雪原や雪に覆われた岩山逃げ回る所は低予算なこと考えてもガチでやってるようなので、あそこは素直にすごいと思いましたね。
ラストも結局そうなるんかい!って感じでしたね。ロクに反撃できないのはある意味リアルだけど。
字幕がかなり雑で誤字脱字多すぎだし、口調も次々変わるし、字幕のスピードも速くて、全部読み終わる前に次の字幕表示されるんで、いちいち一時停止したり巻き戻さなきゃいけないんで辛かった。
話もありがちだしゴア描写も大したことないしダラダラしてるしで退屈な作品でしたね。薄着とパンツ姿で雪の中走り回る所は見所だけどその為だけに見るのも…