「炎を突き破って　口の中に剣を刺す　簡単だ」

　ドラゴンに父親を焼き殺された青年ウィルが仇を討つお話。

　ジャケットを見る限りでは、いかにも三人がパーティを組み、ドラゴン討伐の冒険へと向かう……というような内容を想像しそうになるけれど、全く冒険しないし、この三人は三角関係で、剣士のいで立ちをしている男2人はお互いに憎み合ってる。最後はマジで殺し合う始末。というわけで、仲間でも何でもない。

　父の死後、ウィルはスターリング卿の元で使用人として働く傍ら、ドラゴン討伐のために必要な ‶騎士道精神” をスターリング卿の娘ケイトから教わり、ドラゴンを唯一倒せると言われている、伝説の勇者パラディンを目指しながらケイトといい関係になっていく。

　舞台はほとんどスターリング卿が住む屋敷内とその周辺で、ドラゴンも序盤にチラッと登場しただけでずーっと姿を見せない。
　そうこうしていると、ケイトの母親が、実はウィルの父親と恋仲だったなんてことがわかったりして、これはファンタジーアクションの皮をかぶった恋愛ものなのか?　と思っていた矢先、ウィルはケイトの伯母に「騎士にしてやんよ」って言われて、晴れて騎士になってドラゴンを倒しましたとさ。
　……パラディンとは何だったのか。

　因みに『ドラゴン・スレイヤー』というタイトルの映画は他にも数本あるけれど、どれもストーリー上の繋がりは全くありません。お好きな『ドラゴン・スレイヤー』をお選びください。結構ですか、そうですか。

幻の怪物『ドラゴン』とソレを倒せる
唯一の存在『パラディン』の物語。


感想は物凄くスケールの小さい
『スカイリム』（※洋ゲー）みたいな感じ。

・ちょっとした被害しか出さないドラゴン
（出番もないから被害もない）
・最初から割と強くて、ヒロインと
イチャイチャするだけで強くなる主人公
・パッケージは3人パーティ感なのに
実際は恋のライバルで宿敵。
（パーティじゃなくて三角関係でした。）

話自体は悪くはないと（面白くもない）
思いますが、何せスケールが小さい。
ドラゴンの存在以外はただの中世の恋愛物で、
本編も見どころがないので
あまりオススメできません。