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『ジキル博士の記憶』に投稿された感想・評価

ノッチの感想・評価

2020/09/25 06:29

3.0

神経科医のヘンリー・ジキルは、自身の暗黒面の別人格・ハイドを目覚めさせ、次々と女性を虐殺してしまう。

自分が連続殺人犯だと気付いたジキルは、有罪になることを望むが…。

『ジキル博士とハイド氏』の現代版とも言えるサスペンススリラー。

映画史には何本あるのやらと思う『ジキル博士とハイド氏』の亜流映画です。

主役はダグレイ・スコットさんでした。

ジキルとハイド、勿論２人ともダグレイさんが演じているのだけど、雰囲気は結構違っていたなあ。

狂気めいて凄惨な冷酷さを撒き散らすハイド。

そんな人格が自らの中に作り出されてしまったことに怯え苦悩するジキル博士。

基本的なトーンはさほど変えていないのに、ジキルとハイドではかもし出される雰囲気がまるきり違っていて。

役者にとっては意外と難しい役どころでしょうね。

作品そのものとしては、幾分メリハリに欠けている感があったり、特に法廷闘争のシーンになってからはいささか展開が強引なように思えたり。

人間の持つ善と悪の部分をうまく利用した設定ではあるんですが、なーんかあまりドキドキもワクワクもしなかったです。

割とオチも予測でき、内容も驚きの展開とかは、無いです。

ついでに殺人シーンは少ない。

グロくもない。

とはいえ、『ジキル博士とハイド氏』の物語を現代に蘇らせたサスペンススリラーで使い古されたネタでもまあまあ楽しめました。

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こぅの感想・評価

2024/08/20 17:20

ジキル博士③連発の①

パオロ・バーズマン監督による、
ジキル博士とハイド氏の現代版【サイコ・スリラー】。

優秀神経科医ヘンリー・ジキル氏（ダグレイ・スコット）は、自身の暗黒面の別人格を目覚めさせる。
別人格のエドワード・ハイドは、女性を次々と虐殺し、町を恐怖へと陥れていく。
それに気づいたジキル医師は、「自分が連続殺人犯であり、全面的に罪を認め、すぐに有罪にしてもらいたい」と、弁護士のクレア（クリスタ・ブリッジス）に会いに行く。
優秀な医者ジキルが、凶悪な殺人犯だと信じられないクレアだったが、ジキルの話が本当だと確信。
ハイドとジキルが別人であることを証明する裁判が始まる…。

★脚本
アヴァンタイトル、
ハイドによる殺人。
汚い部屋で目覚めると手には血がべっとり。
自分の自宅に戻ってから医師として出勤。
自宅の研究室では極秘の研究をしていた。

第2の殺人は、絞殺。
計6人の被害者は、全員女性。
　
ハイド氏は、
別宅をラニョンから借りていたが、ある目撃から口封じに入院中のラニョンを病院で殺した。

自分の別人格の仕業だと気づいたジキル博士は、知人のゲイブ（トム・スケリット）から美人弁護士、クレアを紹介してもらう。
自首して刑を軽減してもらう為だ。
最初は断ったが、クレアは引き受けた。
その前に24時間入院が条件。

やがて、
病院から脱走したハイド氏にクレアも襲われる、、

この人格になった理由の提示とそれを治す血清が出来上がるが、警察に逮捕される。

クレアが面会に来て、、

クライマックスは、
法廷にて。
争点は、ジキルが解離性同一性障害で、それを証明出来るのか⁈

最後は、
ジキル博士本人が証言台に立ち、、
一方的流れから判決は見え、ドキハラは無い⤵︎

ラスト、
お約束の映画的オチは用意されている。

⚠️ガッツリ指摘ネタバレ注意報発令⚠️
↓ ↓

★総評/キャスト/見どころ⁈
内容（被害者）と犯人の意向が違うだけで、別人格による殺人/犯行を裁くというプロット自体は、【真実の行方】のパクリと言っても良いくらい同一で、映画的オチまで酷似している。

別人格が証明され無罪だからって、6人殺して全く刑は無し、入院もせず復帰は胸糞だな。
遺族はどう思うんだ⁈

脚本は、
人格の切り替わりタイミングのご都合主義、
無能警察、説明不足、無駄な間延び、諸々難有りだが、
大失態⤵︎⤵︎は、
2人目の絞殺殺人のパート。
事後、被害者女性の♡ネックレスを持ち帰ってクレアに殺人証拠として提示するのだが、ジキルとハイドは別人格で完全に善悪対立して不仲の筈が、これだと2人は共存し、自首方向に協力している事になる。
これも周到な伏線なのか⁈何れにしてもまた別問題が起きる。

そもそも
自首しようという設定が違和感/ギクシャクを生んでいる
（その点、オリジナルはどうなっているのか）。
殺人パートはほぼ無し、法廷劇としても弱い、、
では、監督は、一体何を売り/狙いにしているのだろうか⁈ブレブレ。

ラスト前、
ジキルは、ゲイブに向かって発言ミス/伏線をし、
クレアにどんでんのオチを迎える。

トムスケは渋いし、
主演の
2役演じたダグレイの苦悩する演技は中々良き。