Panierz

水で書かれた物語のPanierzのレビュー・感想・評価

水で書かれた物語(1965年製作の映画)
4.2
ファルスの存在に苦しめられ続ける男の話。エディプスの構造に岡田茉莉子を置くと無意識の理論に抗えない説得力が加わるのでやばいですね。
前半は鈍足だけど事故起こしてからの演出が尖り過ぎてて一気に目が覚める。不気味で幻覚的な撮り方は完全にベルイマンだしトリップするような感覚はロブ=グリエをも凌ぐ。音楽もEli Keszlerのインプロか?と思わせるようなかっこよさ。一柳慧の劇伴は素晴らしい。岡田茉莉子を逆さまに撮りながら、入水を予感させるようにたゆたうフレームは絶品です。
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