水で書かれた物語の作品情報・感想・評価

水で書かれた物語1965年製作の映画)

製作国:

上映時間:120分

ジャンル:

3.7

「水で書かれた物語」に投稿された感想・評価

buccimane

buccimaneの感想・評価

4.0
序盤の入浴シーンで抱きつくとこ子供だからってそんなの許されるのかとワナワナしたけどそれがラストまで響く最重要シーンだったな。
岸さんにオカマリがそんな形式的なんじゃダメよと言うのも良かった。
しかし浅丘さんが処女だったらそっちのほうが驚くんじゃないの。
ワビサビ系の緊迫サウンドもよかった。
特典映像のインタビューによるとあの日傘はオカマリが調達したらしい。
ベルイマンとかフェリーニっぽい?
ときどきハッとするカットはあった
鈍重すぎて体感時間は140分くらいだった。後半になると尖った演出も増えるが、その頃には疲れてしまっているのでほとんど響かない。ライオンの口から湯が出ている温泉での場面は総じて良い。
同じ県の人間なのに石坂洋次郎原作の作品を一つも見てないのはどうかと思ったので、とりあえず一番好きそうな吉田喜重の監督作品を見てみた。

昔から思っていたことだけどやはり吉田喜重作品にはベルイマン的な妖しい雰囲気があって、しかもこの作品の岡田茉莉子にはリヴ・ウルマン的な魅力が見て取れるのが良い。

でもドロドロした関係を描く題材が好みじゃないのと夢のシーンとか演出が野暮ったく思えた場面もいくつかあったこともあり、2時間でもちょっと長く感じられたし、岡田茉莉子以外の演者の魅力が乏しかったのにも物足りなさを覚えた。

あと序盤にあった少年時代の温泉のシーンがあまりに鮮烈だったせいで、もう少し幼少期の場面が欲しかったという欲求が強くて一層物足りなく思えてしまった。
以前はソフトを借りたものの、難解なこと極まりなく長尺で観終えるのもきつかった吉田喜重作品…

こちらは石坂洋次郎原作でビギナーにも易しかったです。
光の上品な美しいモノクロ画面。
話の核となる岡田茉莉子扮する母親が、息子をそこまで溺愛してるようには感じられず、では夫の身代わりとして?と思ったら結婚してから好きになってきたとか言ってて不憫な岸田森…てか、そうでもないんだ…となった。山形勲と不倫してるのも経済支える為?と思ったらずっとズルズルで満更でもないような。あえて情念の部分は排除した生き仏っぽい人物像にしたかったのかもしれない。

唯一チャラいキャラの浅丘ルリ子。
田舎の子供が下衆。
思い出したら追記します!
トラウマ系。
息をのむほど美しい母(岡茉莉さま)をもつ息子(入川保則さま)。
母は 大好きだった父(岸田森さま)がまだ生きていた頃から不倫していた。そして不倫相手の男(山形勲さま) の娘(浅丘ルリ子さま)を 自分と結婚させようとしている。
その娘と自分は異母兄妹の可能性が濃厚なのに…!
うっかり美しすぎる母から生まれてしまった平凡な男の宿命とでも言わんばかり。
キチ◯イ母は あの美しいお顔で「さ… あの娘と結婚なさい… さあ……!」って迫ってくる。夢の中にまでも母、母、母!
暗闇に浮かぶ狂気的な演出は好きですが
登場人物の揺れ動く感情みたいなものが
自分にはいちまち感じられず…
全体的に淡々とした感じ。
そこがこの作品の良さなのかな、
でも自分には合わなかった。
otom

otomの感想・評価

4.0
なんともドロっとした作品。このくらいの時期の変な構図と過剰な演出の吉田喜重作品が好きです。逆さに映すとなお美しい岡田茉莉子。こんなカアチャンがいたらマザコンにもなるかもしれません。何々コンプレックスと云うのはなかなか治らないものなのでしょうね。劇中、ほぼ瀕死の岸田森が最後にいいもん見られたのは何より。
324

324の感想・評価

4.2
この時代に特別珍しい主題でもないが、岡田茉莉子の存在により抜きん出たものになっている。うなじ×日傘の相性たるや。あとタイトルがいいね。
tapes201

tapes201の感想・評価

4.2
「水で書かれた物語」吉田喜重/日活/1965 学生時代、吉田監督作品の中で一番好きだった一作。観念的なうっとおしい感じがまだ少なく、脚本がこなれてる。やはり、吉田監督諸作品の中でベスト。平たく言うとお母さんが綺麗すぎるってのは問題あるっつう感じっすか。ちょっと違うけど、アントニオーニに三部作をいつも思い出す。とくに、「夜」。一柳の音楽、鈴木達夫のカメラが、炸裂。エロス+虐殺まで続く吉田監督の手による岡田茉莉子の神がかった美しさはここから。しかし、岡田茉莉子、当時32歳。リフレイン的に挿入される傘をさして歩いてる姿がとても印象的。あちゃーって感じの艶ですな。