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雨にぬれた舗道の海のレビュー・感想・評価

雨にぬれた舗道(1969年製作の映画)
3.5
正直、展開が読めない面白さはあるけど、しっちゃかめっちゃか、、と感じてしまった笑
サンディデニスの無機的な美しさと室内の絢爛さとで窒息しそうな息苦しさが、不穏さに拍車をかけてる。
サンディデニスの猫のような大きな目に、潤んだような瞳、口や頬、目の粘膜の滲んだようなほの赤い血色が綺麗だった。でもちょっと疲れた顔してるのが神経質そうで、なんかやばそう、、と予感させる風貌。髪の柔らかさといい、フィルムの質感に溶けそうな女優さんだなと思った。
だんまり決めこんでる少年は普通に理解不能で、いや喋れるなら喋ってくれよ、フランセスが不憫だろ、、お前が引き金引いたんだよ、、と思って見ていた。この少年はフランセスの前に限らず、日常生活でも急にひとことも話さなくなるみたいで、その背景が気になった。
あと少年の姉がぶっ飛んでて、映画に詰め込まれる要素が多いなと思った
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