バス釣り太郎

雨にぬれた舗道のバス釣り太郎のレビュー・感想・評価

雨にぬれた舗道(1969年製作の映画)
4.2
最後までみて、アケルマンじゃないか!と思ったらアルトマンだった(言いたいだけ)けどこっちの方が先だった

子供が遊んで撮っちゃったみたいなズームアップに毎度笑ってしまうのだが、それでいて的確というか効果的なのだからすごい。
この映画がラブロマンスなら目隠しゲームのシーンだけでも名作たりうるのだけれど、なにせトーンがどんどん変わっていく。訥々と語りだして、布団を開けば人形で発狂、その首は落ちる。無造作に打ち込まれた釘。これら間接的な怖さが未亡人の狂気を浮かび上がらせる