花とみつばち

雨にぬれた舗道の花とみつばちのレビュー・感想・評価

雨にぬれた舗道(1969年製作の映画)
4.5
日本でソフト化されていないのが残念なこの作品。序盤から何だかロバート・アルトマンらしい雰囲気。きっと良い意味で期待通りにならないだろうなって思いながら観ました。

セレブなアパートメントで暮らす美しい女性フランシス( サンディ・デニス )。華やかな生活なんだけれど、周囲がちょっと年配な方々ばかりで彼女と話しが合いそうな人がいない。
雨が降る日、公園のベンチでずぶ濡れになっている若い青年( マイケル・バーンズ )をずっとアパートメントの窓から気にしている。そして家に招き入れるのだが、その青年は一言も言葉を発しない。始めはそこがミステリーで彼は何者って感じだったが…。
徐々にフランシスの方は意思を固めだす。ネクタイでの目隠し遊びと婦人科。だが、青年の方は彼女をどう思って家にやって来るのかが謎のまま。怪しげな姉もやって来て風呂場を荒らすし!
そしてとうとうやって来るフランシスが本音を語る独白だが、青年は家のベッドで_____かった。

そして徐々に狂気の世界へ。

タイトルも映像もこの時代らしくてお洒落で素敵。良いムードも漂うけれど、内容の矛先はかなり違う所へ行くのだった。
花とみつばち

花とみつばち