まー

マン・オブ・スティールのまーのレビュー・感想・評価

マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)
3.0
まずこれだけは言わせて貰おう。
幼少の頃に地上波で初めて「スーパーマン」を観た時に映画という娯楽の素晴らしさを知った。しかし今作はボクの知ってる「スーパーマン」だけでは無いということを。
(´;ω;`)

全体的に「スーパーマン2」をベースにしたリブートなんだけどはっきり言って「スーパーマン」の「良さ」というのが全く損なわれている。

世界的に有名なヒーロー物にはそれぞれその作品の「良さ」というものがある。
例えば「バットマン」だったら過去のトラウマを克服して街の闇の中で闘う主人公の葛藤。
例えば「スパイダーマン」だったら正義を遂行する中で犠牲になった父や友人やその父の死を背負って悪に立ち向かう等身大の主人公の苦悩。
それぞれその物語にある基礎のベースというものがあってその上に各シリーズのストーリーがあるんだけど、この「MOS」にはその「良さ」が全く無い。

大好きな食べ物の例えで言うと、基本となるベースがパン生地でストーリーが上の具材とトッピングだとしたら、今作はパン生地無しのピザが出て来ましたって感じ(´Д` )(´Д` )(´Д` )

「スーパーマン」の「良さ」とは何処と無く頼り無く振る舞って社会に溶け込んでる新聞記者のクラーク・ケントが大きな事件や人の力では解決出来なくなった所でスーパーマンに変身して颯爽と現れて解決する様な所にある。
特におとぼけキャラのクラークが皆無でいきなりスーパーマン。Σ(゚д゚lll)大好きな漫画ドラゴンボールで言ったら第1話で悟空がスーパーサイヤ人で登場みたいなものである。(−_−;)
ドラゴンボールの話しが出たから言うが、中盤から後半にかけてのアクションシーンは殆どサイヤ人が襲来した時の悟空対サイヤ人の様相。
まぁドラゴンボールの方が前シリーズをオマージュしてるから仕方ないけど、ヘンリー・カヴィルに亀仙流の道着を着せてあげたいくらいだ。

当然昨今のヒーロー物には流行りというか、主人公と対になるヴィランの存在が必要不可欠な訳で、今回のゾッド将軍になったんだろうけど、キャラ的に薄すぎる。ゾッドだけじゃなくメイン(と思われる)3人とも薄い。
ただお互いが人知を超えたクリプトン人なので中盤からのアクションは派手で凄い(けどクドイ)けど見所はそこだけ。
オチがあれだけに少し期待はしてるけど、次作が対決ものだけにその期待は空振りそう。でも旧シーリーズがボクに映画の楽しさを教えてくれた様に今後の展開には常に期待はしている。

だってスーパーマンが好きだから‼︎!
まー

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