おーちゃん

渇きのおーちゃんのレビュー・感想・評価

渇き(2009年製作の映画)
3.8
韓国の名監督パクチャヌクが描いたヴァンパイア映画。

古き良きヴァンパイア映画は愛故の悲劇を題材にした物語が多く、ライトな物からヘビーなものまで数多くある。

この作品は後者。現代社会におけるヴァンパイアの在り方を哲学的に描いた王道の物語。
なので、最近の流行りの激しいアクションは無く韓国特有の愛憎劇だ。良く言えば胸糞悪くなる。(韓国映画に敬意を込めて)

ストーリーの進め方に無理がなく、むしろ納得してしまうほどリアル。
けっきょくは人間も化け物も同じく愚かな生き物ということを人間愛溢れた表現で綺麗にまとめている。
血みどろで観るに耐えないかと思ったが、全然許容範囲。
むしろもっと残酷な描写でも良かったかも。