DAI

渇きのDAIのレビュー・感想・評価

渇き(2009年製作の映画)
3.2
人体実験によってバンパイアになった牧師と人妻との禁断の情事を叙情的かつ暴力的に描くスリラー作品。
『オールドボーイ』のパク・チャヌク監督がメガホンを取り、
2009年カンヌ国際映画祭の審査員賞を受賞。

前半部分はバンパイアに変貌してしまった神父(サンヒョン)の良心との葛藤がメインで、
決して人を殺さずに渇きを癒やす(血を飲む)様子が若干ユーモラスに描かれます。

しかし人妻(テジュ)と出会い関係を持って、次第に惹かれていくあたりから急変。
テジュの周りの人間達とのいざこざに神父が巻き込まれていき、
ついには旦那であるガンウを殺害、テジュもバンパイアに・・・

もうこうなると泥沼状態で、未だ殺人を禁じているサンヒョンとは裏腹に、
テジュは罪のない人を次々殺し、自由奔放に血を飲み続ける。
後半はバンパイア映画っぽいようなカンジでホラーでしたね~

それと映画全体の雰囲気や音楽が「オールドボーイ」っぽいようなカンジで好み!
あの暗くジメっとした雰囲気で、ひたすら重苦しい空気ね。

ラストでテジュと心中を計ったサンフォンは地獄で幸せになれるのでしょうか。
そしてお母さん血を飲んだから、ワンチャン灰になりました?(笑)
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