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映画と恋とウディ・アレンのどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

映画と恋とウディ・アレン(2011年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

ウディアレン監督について




スタンダップコメディアン(日本でいえば漫談)から、今や毎年新作を撮りあげ、かつアカデミー 脚本賞受賞常連でもし、取ってもさほど興味なし欠席。それがウディアレン監督。

ウディアレンの初劇場が、「世界中がアイラブユー」

あまりにもハッピーだったんで、俄然過去作に興味沸騰。だが、見すすめると本作のハッピー感は、レアなんだという事がわかる。

キネ旬のウディアレン本を購入して、気長に見ようといくつかの挫折を重ね作品を見てきた。

ウディおさらいベスト。

ニュース映像風な茶化した犯罪ウディコメディで処女作「泥棒野郎」

1番最初にしっくりきたのが、アカデミー受賞の「アニーホール」ラディダァラディダァを唱える歌手のダイアンキートンとひたすら画面に語りかけるウディの過去へ未来へのラブアニーものがたり、DVD所持。

ウディの監督はつらいよ、ウディの81/2、私のウディ最高な編集「スターダストメモリー」DVD所持

姉妹をめぐるラブの行方はさまざまに「ハンナとその姉妹」DVD所持

シネコンでウディ作品がかかるサスペンス「マッチポイント」

豪華女優でバルセロナ多角ラブ「それでも恋するバルセロナ」

などなどのウディ作品、結構見たなあ。

アルトマン、ペキンパーのドキュメントがDVDスルーになるなか、隣にウディのドキュメント。マスコミ嫌いのウディが心変わり?と思っていた。
新作レンタルしました。





ウディの生誕から追って、最新作であった「恋のロンドン狂騒曲」まで。前後編にわたり3時間強のドキュメント。お腹一杯でありました!

ウディのインタビュー、取材、妹さんインタビュー、フィルモグラフィー1作づつ端折る作品もありますが、丁寧にフォローしていきます。

本作、まずウディのスタンダップコメディのシーン結構でたので嬉しかったですね。「アニーホール」でも披露してましたが、初めて見ましたね。テレビ出演シーンも見れて良かったです。

自嘲的なジョークから発言を受けすぐさまぶつけるジョークで爆笑をみるとやはり才人たるコメディアン、ウディアレンが見れて良かったですね。この階段をしっかり登っていた事がよくわかりました。

のち「何かいいことないか子猫ちゃん?」の脚本映画化の意図に反した作り方にウディ激怒し、これからウディの権利をからめた全権つまり監督する方向に目覚めていきます。

処女作からヒット。
初期女優で恋人だった、ダイアンキートン。初期ナンセンスコメディを連作。

「アニーホール」のアカデミーを断り、クラリネット演奏を優先するウディのマイペースは、この頃から。

次の恋仲女優、ミアファーローと中期ドラマ、恋愛連作を撮っていきます。さすがにミアのインタビューは、争いゆえ無かったです。

この辺、大変チャップリンに皮肉にも似てきますね。

自分の女優と共作していくスタイル。

そしてプライベートのスキャンダルに叩かれながら、壁をすりぬけ、新たな豪華俳優との最新作風に変貌していきます。

アジア系の養女と結ばれる

という事実は、ウディアレンを表現しています。このスキャンダルも乗り越えていきます。

サスペンス作や不作期を受けながらも、舞台をニューヨークからヨーロッパに移します。

ウディ作品をあたたかく受けとめるヨーロッパを舞台に作風も変えていきました。

最新作だったジョッシュブローリン、ナオミワッツのインタビューは、とても面白かったですね。なんとかウディに良しといわれたいがために、少ないリハーサルから食らいついてる2人が見えて面白かったですね。

ウディは、あんまり粘らないというのもウディらしい本音。

はやく帰りたい
はやく家でバスケが見たい

と妙に親近感アル怠惰ななまけサラリーマンあるあるを吐露してましたね。

まあ、これが最近の作風のある意味良いところで、もしかして悪いところかもしれない、なんて私は思ってきてます。個人的に最近の作風は、かなり俳優のバランス、アンサンブル具合が良い時ばかりに見えない作風もあるからです。

今も凄いほぼ毎年1本作るウディ
創作部屋
タイプライター

現在も毎週クラリネット演奏模様
まで魅せてくれます。

やはり子供も生まれ、(それが原因かわからんが。)ウディも少し柔らかくなってきたんだなあとインタビューを通して感じました。


さて
ウディアレンファン必見のドキュメンタリー

ぜひウディ作品好きな方はどうぞ!

追伸
隣にあったポランスキーのドキュメントも見てみたい。

本日ブログ投稿
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