ペイン

肉体の悪魔のペインのレビュー・感想・評価

肉体の悪魔(1986年製作の映画)
3.5
🇮🇹の巨匠マルコ・ベロッキオの代表作。

"有名小説原作の官能映画"くらいなノリで観るとけっこう面喰らう作りといいますか、ベロッキオさんなだけあり官能映画の型は取りつつも、割とハッキリ作家性が刻印された簡単に消費しづらいタイプの作品。非常にラジカル。

実際、68年以後のポスト・テロリズムの時代を背景にしており、かなり原作からのアレンジが加えられているとのことで納得。

ゴダール『カルメンという名の女』で鮮烈デビューを飾ったマルーシュカ・デートメルスの眩しいその美貌は本作でも健在で、眼福ではあるが、また時を置いて再鑑賞したさはある。現時点での評価はこれで。
ペイン

ペイン