肉体の悪魔の作品情報・感想・評価

「肉体の悪魔」に投稿された感想・評価

buccimane

buccimaneの感想・評価

4.0
こないだ見た肉体の森っていうのの隣に置いてあって気になって借りたけどこっちのほうが面白かった。
というかこのマルーシュカさんまじ素敵でたまらんな。
しかし心の通いあう様子が丁寧に描かれ肉体というよりスピリチュアルな感じだし少年の腰つきも若さの割にはゆっくりねっとりとしてる。
宗教のテーマぽいのは単に抑圧するものってだけでもなさそうでよく分からなくて歯がゆいけど。
Lilly

Lillyの感想・評価

2.8
TUTAYAで発掘良作となってたから借りてみたけど、クレイジー過ぎて逆にぼーっと集中して観た
中庭

中庭の感想・評価

4.3
赤い屋根の上で泣き叫ぶ精神不調の黒人女と、ただ視線を交えるだけで情動を交感してしまう下着姿のマルーシュカ・デートメルス。それを窓際で見つめる青年フェデリコ・ピッツァリスの前髪が風の凪ぎに合わせてふわりと浮かんでは自然と元に戻る瞬間の良さをどう言い表すことができるか。ファースト・シークエンスの終わりに演出されるこの静謐さは、あらゆる予感に満ちているにも関わらず透明で、二人の行末に予想されるメロドラマ的な不吉さを無効化してしまうような矛盾する力も兼ね備えているといえる。
原作の本が好きで、映画も見たけど、ちょっとしっくりこなかった。
タイトルに惹かれレンタルにて鑑賞
病んだ女性の狂気的なものとか
純粋な青年の揺れ動く感情みたいなものを
残念ながら自分には感じ取る事ができず…
肉体の印象しか残らなかった。
主人公のジュリアなる女、男なら色々と妄想してしまうような美人だが、笑い方といい序盤から異常さが際立っていた。しかし目覚めたアンドレアに対してかけた言葉…なんだか哀しい…
白いベッドに赤いバスローブがコントラスト。音楽も印象に残る。距離を保った定点カメラも悪くない。
MegmiTanak

MegmiTanakの感想・評価

3.7
マルーシュカ、色彩、生活感のないアパート、原作、ダンスシーン、全てが最高。

これは決してラブストーリーではない。
お互いが運命の人でないことは誰もが分かる。
刹那的な恋愛に、自分自身を見出す物語。

原作ではラディゲの、人妻の年上女性に抱いた恋に葛藤する姿を書いている。愛を語るには幼稚すぎる10代ならでは残酷さが魅力的。
映画では、学生の全力な愛情を受け入れつつ、自身の生き方を見直す女の姿を、女性特有の複雑な感情の変化と共に描いている。

ベロッキオは、女性の感情の起伏を非常に上手く表現している。

特にラストのダンスシーン。
髪を振り乱し、倒れそうになりながらも一心不乱に踊る姿は、彼女の生き方そのもの。

人は言う、彼女は精神を病んでいる、と。

それを言ったら女性は皆、病んでいる。
説明のつかない複雑な生き物なんです。

彼女はただ、必死に生きている。
宇京

宇京の感想・評価

3.1
あたまのなかの耳元で、三角関係だね!って陽気なひとに囁かれるまではめちゃくちゃ天才かよまじかよってなりました、行動や心情は一行で書けても、真実らしいものを書くためにはもう一行必要なんだなと思った。
オープニングの授業のシーン、主人公だけ服が赤くて、ハイライトされてる。クラス全体を映すカットなのに誰が主人公なのか一瞬で分かってしまう。色の使い方が地味にうまい。

主演女優の子がえらいかわいいしね。椅子に座った患者のおばさんが、なぜか美脚を披露したと思ったら全裸のねーちゃんに入れ替わってるシーンが最高!!!
しかし、ベロッキオの映画には精神異常者ばっかり出てくるなマジで。
ラディゲの不朽の名作をより性的描写を強めマルコ・ベロッキオが映画化した、精神病を患う女と彼女に狂う青年の話

冒頭、教室の外で起こった事件を見て教室を華麗に飛び出し、その先で会合する女性と恋愛が始まる様は、安寧とした勉学の世界からの脱却みたいなものを視覚的によく表せていた

そしてその一連のシークエンスであった裁判の席で当事者の一人にもかかわらず性行為に及ぶカップルの姿も、思えばとにかく情事に耽りまくる作品を象徴するものがあって中々鮮烈

頻出する人物の顔の意味深で雄弁なアップも特徴的で、特に冒頭と対比的になっているラストのヒロインの表情は文学的な趣きすら感じられるもので締めに相応しいものだった

でも個人的にはこれまた序盤にあった、主人公の父親がファムファタールの幻影に苛まれるシーンが印象的で、そんな異性に悩まされる堅物学者の話でも面白かったんじゃないかと途中思った