ジャックシューチャー

アウトローのジャックシューチャーのレビュー・感想・評価

アウトロー(2012年製作の映画)
4.0
年に2〜3回観直す大好きな映画。
大仰な音楽にのせて始まるオープニングからもう最高。
この映画は賛否両論あるけど圧倒的に支持派だ。

完全に社会からドロップアウトしてる主人公、その名もジャック・リーチャー、こいつのなんとも浮世離れしたキャラクターによってオフビートなやり取りが展開されてくのだがこれが最高におもしろい。

こいつとはどこかまともな会話が成立せずとにかく話しが噛み合わない。本人たちはいたってマジメなんだけどそのやり取りが妙に笑えてしまう。演技も演出も絶妙だ。
こいつは正気なのかと疑ってしまうような、目の焦点も合ってないんじゃないかっていう、だけどめちゃくちゃ強くて賢くて絶対的なヒーローとして成立しているこのジャック・リーチャーには不思議な魅力がある。それはもちろん演じてるのがトム・クルーズだから。

イーサン・ハントも良いけど個人的にはこれこそがトム・クルーズのベストアクトだと思う。

ダーティハリー、フレンチコネクションなど、
70年代アクションにオマージュを捧げたような作りになってるのが非常に魅力的。その時代のサスペンスを体感させてくれるような70年代リバイバルサスペンスアクションとでも表現できる映画なのかな。

下手したら眠くなる地味な展開、静かな会話とアクション。
映像のザラついた質感、全編にわたってねっとりと見せるかんじ、そんな空気感が好きになれるかどうか。それが評価の分かれ目。

個人的には大好き。