misty

華麗なるギャツビーのmistyのレビュー・感想・評価

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)
4.0
計らずも、原作でよく分からなかった事が全部丁寧に描かれていてやっとこの作品が分かった←笑 原作そのままではないところがかえって原作に忠誠を誓うかのような、とにかくフィッツジェラルドのこの小説に対する深い愛と細さが感じられた。ディカプリオ最高。

ニック・キャラウェイ(トビー・マグワイア)もまた、やはりちょっと普通の人の感性とはかけ離れたものを持つギャツビーに、どうしようもなく惹かれているあたり、「ちょっとあやうい」存在なのだ。キャラウェイはこの映画の中ではあからさまなまでに公平客観的なポジションに立たされるが、この物語はギャツビーの物語というよりギャツビーに惹かれてしまうキャラウェイの物語だと思った。だからキャラウェイも精神的な脆さを抱えている。

もう一度原作を、色んな訳で読んでみようと思う。
最後、なんとなく泣いてしまった。
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