misty

軽蔑のmistyのネタバレレビュー・内容・結末

軽蔑(1963年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ブリジット・バルドーに捧げられたような美しい作品。倦怠期の夫婦のアンニュイな会話劇を理解するのはやはり困難だ。
「全ては芸術(映画)のため…」と、ゴダールが言っているようにも感じる。ポール(ミシェル・ピコリ)は自分の芸術のために、商業主義的な風潮に唾を吐いてしまう。だから彼はフリッツ・ラング(本人)から去るのは必然だ。そして、カミーユをも失う。
カミーユは何のために生きていたか。ポールのため、愛のため。だからポールからの愛を不確かなものとしか感じられなくなったとき、彼女が生きる意味もまた不確かになったのかもしれない。それにしてもなぜ軽蔑。
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