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華麗なるギャツビーのchaooonのレビュー・感想・評価

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)
4.2
先月、宝塚月組公演版を観劇したので、映画版も再鑑賞✨

フィッツジェラルドの最高傑作と言われる小説をバズ・ラーマン節で見事に映像化🎬✨✨

1920年代狂乱のジャズエイジを舞台に見果てぬ夢に命を燃やしたギャッツビーの生き様を描く❤️‍🔥

久々に観たけど、やはりバス・ラーマンの描く世界観、物語の撮り方がとても好き🤤💕✨

とにかく豪華絢爛✨鮮やかに艶やかに❤️✨
この年代のアメリカの街並みや景観、密造酒や音楽に酔いしれるジャズエイジの浮かれっぷり🎶も

黄色のデューセンバーグ💛
クラシックカーでクイーンズブリッジを走り抜ける
車の上でパーティ🥂🍾🥳

開始後30分で謎の富豪ギャッツビー(レオ様⭐️)がやっと登場✨✨
しかも華やかにド派手に🙌🏻🎇🎆✨✨
シャツのシーンも素敵ですが、ここって今作にとって象徴的なシーンなのかな👔🤔
レオ様の狼狽する姿は見ものだし、激昂するシーンは迫真の演技!
そしてやっぱりこの方の泣き顔が堪らなく好きだ🤤

そしてギャッツビーが長年想いを寄せるデイジー役のキャリー・マリガンが可憐すぎる🥹💕
それでいて軽薄、とんでもないヒロイン🥺
なのにそれでも愛らしさが損なわれないという魔法。

初見時はジョエル・エドガートン演じるトム・ブキャナンのことクソ野郎(侮蔑)と思って観てたしこの印象がしばらく抜けなかったけど、改めて観るとクソ野郎(賞賛)この上なかった🤤

ジョーダン役はエリザベス・デビッキだったのか😍
誰よりもスラっとしてるし、衣装の着こなしがピカイチ⭐️💕

原作未読なのでどれくらいバズ・アレンジなのかは分からないけど、宝塚版と比較して感じるのは現代的なテイストで、現代にも感じ入りやすい作品になっるなぁと✨
変に登場人物の人間性を美化してない感じとか、人間って浅ましいって感じを隠さないのも好き😌

ギャッツビーが愛したデイジーは理想の女性。
でも長年の隔たりにより想いが募り、その理想を完璧な形で追い求めてしまったことで、いつしか理想を愛していたのかなぁ。
デイジーにも自分と等しく一途で完璧な愛を求めたけど、彼女は生身の女性で崇高でも純粋でもなくて、2人の間に食い違いが生まれる。
彼女だけを求めていたならいくらでも妥協点はあったはずなのに、完璧な2人の幸せを追い求め過ぎたことで、彼女を追い込み破滅を招いてしまった。

もともと揺らぎのあったデイジーの気持ちが、ギャッツビーが怒り狂ってから更に気持ちが引いていく描写とか、結局出自の差みたいなのが露呈してしまう感じとか、これがあっての最後の彼女の選択とか、やりきれないが凄く納得させられてしまう。
役者陣がみんな上手いなあ👏

ラストの顛末はなんとも言えない気持ちになるけど、人生の皮肉や悲哀があって、やはり嫌いじゃないんだよね😌
トビー・マグワイア演じるニックの視点での物語ってのも上手くまとまってて好きだった📕✨




 〜 ♬ 〜 🌙 〜 ♬ 〜 🌙 〜 ♬ 〜





ここからは余談☕️

宝塚オリジナルミュージカル版を鑑賞🎶
1991年に宝塚で世界初のミュージカル化をし、今回は3回目の再演👀

バズ・ラーマン節の映画と比較すると、実に宝塚らしい清く正しく美しい物語に作られてて感心してしまった👏
いい意味でも悪い意味でも美しいのよ🤔
同じ物語のはずなのに、打ち出しどころが映画版と全然違って比較して観るのは面白かった。
こうなると原作やレッドフォード版が気になってきた🤔

美しいと言えば何より主演のギャッツビー役月城かなとさんが美しすぎて眼福であった😍
現役ジェンヌ様の中でお顔がどタイプなのです🥺💕

ジャズエイジ調の華やかな衣装とセットで見せるパーティシーンはもちろんのこと、ゴルフのミュージカルシーンがあったり、ストーリーの中にフォリーズのステージを入れ込んだりと、ミュージカルナンバーはやはり豪華で宝塚ならではのステージングが楽しい🎶
舞台上にリアルな車を2台入れる試みも🚙🚖✨

中でも好きだったのが、暗黒街の顔役ウルフシェイムおじ様とギャングたちによるナンバー😎
こんな渋いおじ様センターのキレキレのミュージカルなんて観たことない🤣💕
このシーンが何気に1番上がった⤴️✨✨
まぁ宝塚なので、中身は女性なのですがw
宝塚的にもあんまりないシーンだったわ😌

裏社会で成り上がるギャッツビーだけど宝塚的ヒロイックなキャラクターにちゃんと調整されている👏🏻
最後の顛末もセリフ一つ、行動一つ、全てデイジーの幸せを願った方向に。

デイジーにしても元々宝塚的でないヒロインだけど、そこも清楚で聡明に、決して軽薄にならないようラストも母性を際立たせてて、全然印象が違った🤔

でもこの2人のキャラクターのテイストはちょっと無理矢理感があって、物語の深みを欠いてる気がしたので、私は映画版の方が好きでした🥺

そして全体的に題材も音楽も古臭く感じてしまった🤔残念ながら🥺
ちなみに同じ演出家で宝塚ではなく2017年に井上芳雄さん主演でも上演していて、音楽はBWでも腕を振るっているリチャード・オベラッカーによる全曲書き下ろしバージョンがあったそうな。
そっちの曲で観てみたかった🥺
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