尿道流れ者

ザ・レイドの尿道流れ者のレビュー・感想・評価

ザ・レイド(2011年製作の映画)
4.8
良いですよ、これは。ストーリーなんてあってないようなもので、そこにあるサスペンス感やドラマはただの飾りでしかなく、観せたいのはただ一つ、ゴリゴリのカンフー。

冒頭で麻薬王が人質達を次々と処刑していく。何も特別な感情はなく、静かに拳銃で頭を撃ち抜いていく。しかし、四人目で弾が切れて補充にむかう。引き出しを開けるとそこには5個くらいの銃弾とハンマーがはいっている。稀に見る実用的ではない引き出しの使い方に興奮が高まり、手に取ったハンマーで人質の頭をスコーンといく。良いですね。この感じ。

一つのビルで起こる麻薬王と手下、そこに住む犯罪者達と警察の闘い。最高です。警察の装備がショボい感じがするがそんなことはどうでも良いんです。銃やナイフが飾りではなく、カンフーのなかでもしっかりと存在感があって良い。しかし、最後には拳で物を言わせる男達、最高ですよ。香港映画直伝のカンフーと作り込まれたカット。照明も美しく、独特の雰囲気がある。

本当に痛そうな暴力と緊張感、これぞアクションの醍醐味。冒頭の勢いのまま突っ走るアジアンアクション。手に握る汗で手がふやけること間違いなし。