TakuoAoyama

ひまわりと子犬の7日間のTakuoAoyamaのネタバレレビュー・内容・結末

ひまわりと子犬の7日間(2013年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

犬モノは敬遠してきたけど久し振りに観てしまった。辛かった。

ただ、野良犬が入ってきたからといって、犬を飼ってる家が、スコップで追い払うことなんてしないと思うし、少し現実離れしたシーンが幾つか。

とは言え、保健所の実態を知るには良い題材だと思う。小学校の道徳の授業とかで見せるべき。

うちも昔実家でヨークシャテリアを4匹飼ってた。何かペットを飼っていた経験があれば、絶対動物には優しくなるよね。

少し殺処分について調べてみた。
収容期限内(収容後6日後、自治体によっては0日)に里親が見つからなかったり、噛み癖、吠え癖がある、病気、人になつかない、などを理由に「譲渡対象」からはずれた犬猫は殺処分される運命に。殺処分率は61.7%。
平成28年の環境省のデータによると、殺処分される犬猫の数は年間約7万頭。
この映画でも描かれているようにCO2を充満させ、酸素を抜いていくという苦しい方法で処分する。

この悲しい現実を少しでも減らすには何が有効なのか。

保健所や動物管理センターの援助や税金による資金増で収容期間を延長するというのは、根本解決にはならない。そもそも収容される数を減らす必要がある。

去勢を徹底するというのも、ある条件下でやむを得ずということであれば、捨て犬を増やさないことに対する対策の一つにはなるかもしれないが、自然の摂理に逆らう。

では法規制はどうか。
現状以下の「動物の愛護及び管理に関する法律」があるとのこと。

・愛護動物をみだりに殺したり、傷つけたりする→2年以下の懲役または200万円以下の罰金
・愛護動物の世話を怠り衰弱させる等の虐待をする→100万円以下の罰金
・愛護動物を捨てる→50万円以下の罰金

これらの法規制を強めるだけでなく、広めることが重要だと思う。

また、ペットショップやブリーダーから飼うよりも、里親になってくれた人へ何かしら優遇があったりすると良いかもしれない。例えば殺処分までの期間の餌代を支給するとか。(これでも処分に掛かる費用は浮くので施設にとってもプラスなはず。)


色々考えさせられる良い機会になった。
TakuoAoyama

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