ねこのみかた

砂漠でサーモン・フィッシングのねこのみかたのネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

砂漠で鮭釣りっていう壮大なテーマがあるのに、そのプロジェクトのうほうには全然重きを置いていない。
けっきょくただの恋愛映画。

恋愛映画がダメなわけじゃないけど、恋愛の形態が悪すぎる。
主人公二人をカップルにするなら、最初からフリーの状態にしておけばいいのに、かたや夫婦関係があまり上手く行ってない、かたや恋人が戦場に行って死んだかもしれない、っていう設定…もう、いかにも二人がくっつく筋書きを最初から用意してて気持ち悪い。

女…
恋人が死んだから、優しくしてくれた博士に即乗り換え。
でも恋人が生きて帰ってきたから恋人とヨリを戻す。
でもやっぱり博士が好きだから、せっかく必死で生きて帰った恋人をポイ。

博士…
心に入り込むスキを狙うかのように、恋人に死なれショックを受ける女に優しく接する。
せっかく生きて帰った恋人に女を愛してると告白する。
例えうまくいってないにせよ妻がある身で、恋人をポイした女と平気でくっつく。

なんだよこいつら。
気持ち悪くて耐えられない。
戦場でつらい思いをした恋人の気持ちはどうでもいいの?
お前ら二人ともマジ不幸になれよ。

プロジェクトも何やってたの?って感じ。
知らない間に成功してやんの。
もっとこっちのほうに力入れろよ。

プロジェクトに反対する奴らが唐突に出てきて邪魔するとか、そういうのも意味わかんない。
なにもかも設定が幼稚すぎるのよ。

政府側の連中も、自分たちのイメージアップのために人を利用しようとする輩ばっかりだし、とにかく登場人物がどいつもこいつもカス野郎で、全然感情移入できない。

一番貧乏くじ引いたのは、恋人だよなぁ。
戦場では死ぬ思いをして、ようよう帰ったと思えば政治に利用されて、挙句彼女にも捨てられる。

久しぶりに映画観ながらイライラしたわ。
ユアンは可愛かったけど、そんなことも無になるレベル。