ウォーボーイズ2024

アイアンマン3のウォーボーイズ2024のレビュー・感想・評価

アイアンマン3(2013年製作の映画)
4.5
アベンジャーズの戦いで心を病んで、豆腐メンタルになってしまった社長が、スーツ依存症から脱却するまでを描いたお話でした。

チタウリ軍団との戦いでは、わりと余裕かましてた様な印象があったトニーが、実はPTSDになってましたー、って設定が初見の時はイマイチ納得できませんでしたが
実際現実でも、傍目から見たらストレスなんか感じてなさそうな人ほど、実はうつ病になってましたー、って事があるので、そう考えるとけっこうリアリティある設定かなぁと今は思えます。

今作は、ダークナイトライジングのバットマン並みにアイアンマンとしての活躍シーンが少ないのですが、代わりにトニースターク自身が生身で泥臭い戦いを繰り広げます。
スーツが使えなくても、自分のアイデアとDIY精神で困難を乗り越えるトニーの姿には、たとえ全てを失った様に思えても全ては自分次第でどうにでもなるんだ、というメッセージも感じ取れ観ているこっちも勇気付けられていきました。
スーツから脱却する事で、己の殻を破り成長したラストには、そこで発した『私がアイアンマンだ』という一作目と同じセリフが全く違う意味を帯びていて感動させられました。

…まあ、結局スーツは捨てられなかったんですけどね!
せっかく今回の一件で人間的に成長したのに、後のMCU作品ではトニーの所為で色々やらかしてしまう、というお話のパターンが多過ぎて可哀想だなと思っちゃいます。
なんか本作後のアイアンマンは、すでに綺麗に完結した漫画の主人公がずるずる登場しているように思えて、人気がある限り続けざるおえないとはいえMCUに属するキャラクター故のがっかり感があります。

けどやっぱりMCUにはアイアンマンが出てくれた方が楽しいんですけどね!